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ちょっと気になるネットの話題「ねとらぼ」
ご存じでしょうが、ERPをひとつとっても、たくさんの業績評価指標(KPI)が出てきます。「何が重要なのか? どう数値を読めばいいのか?」といったユーザーの声もよく聞きます。毎日、コンサルタントに相談するわけにもいきません。 ZDNet データウェアハウスは競争の激しい業界でしか必要とされていない、と話すベンダーの方もいらっしゃいますが、コグノスの場合はどうですか。 田上 確かに競争の激しい業界がBIを活用するというのもありますが、逆にサバイバルゲームになっている業界も必要としているのです。例えば、多くの商品を扱っている流通は、どれが死に筋商品かを見極めないといけません。 顧客のニーズもソリューションベースになってきたり、別の言い方をすれば、あいまいになってきています。「なぜだか分からないが、会社がうまく行っていない」「同じような立地条件の店舗なのにどうして売り上げが違うのか」といったような具合です。 業績評価指標が数百、いや大企業となると数千というところもあります。中には、こうした業績評価指標を作成するために、Excelを利用している企業もあります。シートには複雑な計算式を幾つも埋め込んであり、それを開くだけで15秒も待たなければいけません。レポーティングツールから印刷された数値を手作業で打ち込んでいる場合もあります。 その意味では最大のライバルは、Excelだといえるのですが、オフィススイートにも限界はあります。 コグノスのCPMフレームワークでは、「経営コックピット」というコンセプトを打ち出していて、例えば、幾つかの業績評価指標(KPI)を基に「赤」「黄」「緑」といった信号で現在の経営状態を表したり、特定の指標がしきい値を超えた場合にはアラートを発するような管理システムをコンサルティング会社やシステムインテグレーターと構築していきます。 ZDNet 2003年、BI市場はどのような伸びを見せるのでしょうか。 田上 ワールドワイドの市場全体で30%の成長が期待されています。国内市場は欧米市場からのタイムラグもありますので、さらに大きな成長の余地があると思っています。その背景には、BIソリューションを戦略的に展開するためのCPMという概念が企業に理解され始めた、ということがあります。CPMという分野を定義したガートナーでも、2003年にはBIを展開する企業の60%がCPMを取り入れていくとみています。
[聞き手:浅井英二,ITmedia]
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