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NEC:オープンミッションクリティカルソリューションを社会インフラにする2003年のNEC (2/2)

ZDNet ITに関わらず不況が続いていますが、解決策はあるでしょうか。

「2003年はOMCSを事業としてさらに拡大発展させたい」と話す川村氏

川村 日本をいかに発展させるか、前向きなエネルギーを支えるのがITソリューションです。人、モノ、カネ、情報という経営資源を前向きに生かし切ることが重要です。例えば、カスタマーデータベースを充実させ、顧客にフォーカスした情報をマーケティングに生かしていく。ありとあらゆる情報を分析し、データを経営資源にしなくては意味がありません。また、政府は、お金がプラスの意味で回転する社会を作る努力をする必要があります。

ZDNet IBMやHPが打ち出しているユーティリティコンピューティングについてどう考えていますか? NECもVALUMOとして構想を発表しましたが。

川村 ユーティリティについては、特別新しい考え方とは思っていません。NECはBIGLOBEで既に8000社に対してASPサービスを展開しています。電気やガスのようにコンピューティングを利用するというモデルがすべてのシステムで適用されるわけはありません。それなら、北極にでも一台サーバがあればいいということになり、IBMやHPである必要もないのです。忘れてはならないのは、経営資源という概念があることです。個性を発揮しようと思えば、自社でシステムを所有したいと考えるものです。いくらバスの運行網が街の隅々まで渡っていたとしても、多くの人は自動車を欲しがるのと一緒です。

2003年、今年のお正月は?
正月は、奥さんの趣味であるクリスマスイルミネーションの後片付けに忙しいと笑う川村氏。昨年のインタビューの時と変わらず、ガーデニングに夢中になっているとコメントする同氏の今年の一押しは、ベコニアだ。赤や白、青など大きな色とりどりの花は直径10センチもあり、一斉に垂れ下がる姿が美しいという。ちなみに、ベコニアの花言葉は「愛の告白・親切」。

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[聞き手:怒賀新也,ITmedia]


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