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1999年の「シックス・センス」の大ヒット以降もオリジナリティあふれる恐怖と謎を生み出し、良くも悪くも世間をアッと言わせてきたM・ナイト・シャマラン監督。彼の最新作「ハプニング」が1月9日にBlu-ray Disc化。
特典は「過激なカット」「見えない力」「ひそひそ話が聞こえる」「ギャグ・リール」「未公開シーン集」(夫婦ゲンカ/ライオンの襲撃/音楽発表会/ポーチでの悲劇)、「過激なカット」「見えない力」「M・ナイト・シャラマンの1日」「衝突シーンの分析」の他、「インタビュー映像集&トリビア・トラック<ピクチャー・イン・ピクチャー(BONUSVIEW)」、「インタビュー映像」「トリビア・トラック」「列車での撮影」「『ハプニング』のビジョン」のBlu-ray Discだけの特典も収録している。
“ハプニング”はニューヨークのセントラルパークから起きる。ベンチで座って友達と話していた女性が、自分の髪飾りで首を刺して自殺する。次は建設中のビルで、作業員たちが次々と屋上から飛び降りる。謎の自殺を遂げるという被害は次第に郊外へと広がっていく。
最初はテロリストの犯行かと思われたその異常現象は、時間が経つにつれ、別の何かが原因であることが判明。人々はパニックに陥る。フィラデルフィアの学校で科学を教えているエリオット(マーク・ウォールバーグ)は、友人に誘われ、妻(ズーイー・デシャネル)を伴って避難しようとする。果たして彼らは生き延びることができるのか?
今回は「シックス・センス」のような驚きなオチはないし、「サイン」や「レディ・イン・ザ・ウォーター」のように敵が露骨に姿を見せるわけでもない。今回の敵は風によってやって来て、人々はそよぐ木や草を見て敵の接近を知ることができる。それは人間の言葉を混乱させ、方向感覚を喪失させ、まるで意思を持っているかのよう。シャマランは、何かが追ってくるスリルを見せない演出で巧妙に表現している。
シャマラン映画としては初めて本国アメリカでR指定を受けた。それは、虎に自分の体を食べさせる男や、草刈り機の前に横たわる男など、さまざまな死に様が登場したから。ここはホラーファンとしてはニヤリとさせられる。
神秘的でダークな映像世界とは趣を変え、カラッと晴れた草原を舞台に繰り広げられる逃避行というのも、これまでのシャマラン作品とは違って新鮮だ。逆に過去のシャマラン作品と同じところはネタバレ厳禁なこと。ヒントはマーク・ウォールバーグが授業の中でするミツバチの話の中にある。
シャマラン流の“21世紀の地球への警告”。一体何が人類に牙をむいたのか、確かめてほしい。
関連サイト:http://movies.foxjapan.com/happening/(公式サイト)
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