“多機能”携帯「SO505iS」を使ってみた(2/3 ページ)

» 2004年01月08日 22時26分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 ただしポピュラーなMP3などとは違い、ATRAC3を扱うにはWindowsのPCと「SonicStage」などの専用ソフトが必須だ。しかも、Duoに転送するにはMagicGate対応のリーダーライターがいる。メモリースティックスロットを備えているPCでもMagicGateに対応していない場合が多いので気をつけたい。リーダーライターは、MagicGate対応でDuoを直接挿入できるMSAC-US30」がお勧めだ。楽曲の転送に使う「SonicStage Ver.1.5」も付属している。実売で5000円程度だ。

 携帯と音楽プレーヤーの組み合わせは理屈ではけっこう相性がいいと思う(2001年7月の記事参照)。SO505iSでも快適に音楽が聴けるのだが、不満点もいくつかある。

 ひとつはリモコンが使えないこと。音楽再生中にメールや電話の着信があると、再生が中断され着メロが鳴るが、その後音楽を再生するには本体を取り出して操作する必要がある。せっかくイヤホンマイクが使えても、結局本体を取り出さないと音楽再生に戻れないわけで、これはもったない。迷惑メールにも再生を邪魔される。

 二つ目は大容量のPRO Duoに対応していないこと。現在販売されている最大容量のDuoは128Mバイト(実売6000円程度)だが、一般的な楽曲を50曲も入れると100Mバイトを超えてしまう。

 三つ目は曲のグループ化ができないことだ。複数のアルバムを入れても、アルバム単位で選択したり再生したりできない。あくまで1番から順に最後まで再生されてしまう。

 四つ目は、音楽を聴きながらメールを書いたりiモードサイトへアクセスしたりできないことだが、この点は筆者はそれほど気にならなかった。なおSO505iSは最新圧縮フォーマット(ATRAC3plus)には対応していない。

強力なライトや素晴らしいスピーカー〜あくまで携帯ではなく

 “電話以外”でSO505iSの素晴らしい点は、ほかにも2つほどある。まずは、強力な撮影補助用ライトだ。

 前機種SO505iでは1つだった高輝度白色LEDは、SO505iSでは4倍の4つ。まさにまばゆいばかりの光を放つ。このライトは、暗所での撮影時も多少、そして手元を照らす明かりとしては非常に役に立つ。

 常に手元にあって、電池が切れていることはなく、かなり明るい懐中電灯だ(2003年2月の記事参照)。ただし、だからこそカメラを起動しないとライトを点灯できないのはもったいない。といっても、カバーを開いてキーロック用のスライドスイッチを動かすだけでライトが点灯するのだが。

 もう一つ、素晴らしいのはステレオスピーカーだ。これまでも「ステレオスピーカー」を名乗る端末はいくつかあったが、SO505iSのスピーカーは比べるものがないほど高音質で大音量だ。

 着メロを美しく奏でられるのは当然として、このスピーカーが最も役に立つのは、アラームとしてだろう。携帯を目覚まし時計代わりに使うのは一般的だが、これまでの携帯の小さなアラーム音では筆者は目が覚めない。SO505iSのアラーム音は強烈だ。

 その代わりといってはなんだが、アラーム機能は最低限の機能しかない。曜日ごとの繰り返しは設定できるが、スヌーズ機能などはない(2001年7月の記事参照)。

 ちなみに、これだけの音量があれば、簡易防犯ブザーとしても使えるかもしれない。女性を中心に「携帯に防犯ブザー機能が欲しい」という声は多く、機能的に携帯と相性もいいはずだ。スライドスイッチを押しっぱなしにするとブザーが鳴り響く──などの機能があるとうれしかった。

動画再生機能は果たして実用的か

 実は筆者が一度も試せていない機能がある。ウリのひとつである動画再生だ。メモリースティックDuoにテレビ放送などを録画して、QVGAサイズで視聴できる──というのがSO505iSの特徴なのだが(2003年12月の記事参照)、大きな問題がひとつ。

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