閉じたままでもメイン液晶の使い勝手を〜「A5505SA」(2/2 ページ)

» 2004年05月13日 20時27分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
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豊富な機能をどう端末に入れ込むか

 グローバルパスポート端末は国内用に加え、海外用の受信回路を搭載する必要があるため、ただでさえ「詰め込むのはしんどい」(技術管理部の川崎秀次氏)。A5505SAには国内CDMA用(800MHz)と海外CDMA用(800MHz)、1.9GHzのPCS用と受信回路が3系統あるうえ、電子コンパスの地磁気センサーやUSBポート、FMラジオチューナー、メガピクセルカメラが装備されるため、部品のレイアウトには苦労が多かったという。

 「端末の周囲にキーやソケットがたくさんあるので、正直、レイアウトは難しかった。カスタムで起こした部品もあり、例えばイヤホンジャックは普通の基板に実装できなかったので、特殊なものを作っている」(テクニカルエンジニアリングBU ベースバンド一課 西村理氏)

 ダイヤルキーの中心部下あたりに入っている電子コンパス用地磁気センサーも、周囲に金属や磁石などの部品があると影響が出るので、配置を工夫した。その精度も、「速く追従しすぎると、ちょっとした磁場の影響も検知してしまう。そのまま表示させると示す方角がなかなか安定せず、正しい案内ができない。フィールドテストを繰り返して最適なところを見つけて調整した」と自信を見せる。

 三洋電機製端末としては初となるメガピクセルカメラ。撮影時のサイズにメガピクセルが追加された以外は、基本的にA5503SAと同じ機能だと湯山氏

  • USBを搭載した理由

 A5505SAには、miniBタイプのUSBポートが搭載され、PCを介さず、直接プリンタとつないで写真をプリントできる。これはminiSDカードがあれば必要ないとも思える機能で、三洋電機社内でも議論された部分だという。

 それでも搭載したのは、デジタルカメラのスペックを意識したからだと湯山氏。「デジタルカメラにどんな機能が付いているのかを見ると、PictBridge対応で、USBと外部メモリのいずれも装備しているものが多い。A5505SAではメガピクセルカメラを搭載したこともあり、その周辺機能を強化する意味で、外部メモリとUSBを搭載した」

 なおCCDは自社開発のものではなく(3月2日の記事参照)他社製のものを使っている。

ターゲットは国際派の若いビジネスマン

 三洋電機が想定するA5505SAのターゲットは、海外を飛び回る若いビジネスマン。国内はもとより海外でも使いやすいように、どこの国にいても国際電話を簡単にかけられる「国際プリフィックス機能」も装備した。「電話をかけるときに、かける先の国を指定すれば、国際アクセス番号と国番号が一気に入る。これで簡単に国際電話をかけられる」(湯山氏)。

 また従来端末では「エリア設定」-「VOCODERの設定」-「システム設定」という手順が必要だった米国での利用も、エリア設定を行うだけで済むようになった。

 英和辞書/和英辞書や発音もしてくれる会話集(5月7日の記事参照)、ボイスレコーダ機能など、ビジネスマンに役立つ機能を装備したこの端末は、海外出張の頼もしい相棒になってくれそうだ。

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