2003年は“変身ケータイ”、今年は“ミニミニケータイ”:Mobile Weekly Top10

» 2004年05月13日 22時40分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 2003年は、利用シーンに合わせて端末がさまざまな形状に変化する“変身ケータイ”がトレンドだった。

 ムービースタイルをうたって登場したパナソニック モバイルコミュニケーションズ製のFOMA「P2102V」(2002年12月の記事参照)を皮切りに、液晶部が180度スライドする回転式ボディの京セラ端末「A5305K」(2003年5月の記事参照)やドコモのソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ端末「SO505i」(2003年4月の記事参照)「SO505iS」(2003年12月の記事参照)と続き、あまりにいろいろな向きにスライド・回転するあまり、どうしたらいいのか分からなくなる「P505iS」(2003年11月の記事参照)が登場して“変身の年”は暮れていった。

 液晶部を回転させ、ビデオスタイルでのムービー撮影を提案したパナソニック モバイルコミュニケーションズの「P2102V」。FOMAへの移行が始まるきっかけを作った端末でもある

 これらの“変身ケータイ”は、カメラのメガピクセル化や高機能化に伴って進化した末の形状。その多くが「デジカメのように使うには、どのような形にするべきか」という点にフォーカスして設計されたものだった。

 そして今年の傾向は、ずばり小型化。カメラ礼賛の流れにうんざりしたユーザーが増えたのだとしたら皮肉だが、「薄型・小型・軽量」をうたう端末が続々と登場している。

 auの春モデルでは、ソニエリが高さ89ミリの「A1402S」(2月18日の記事参照)、三洋マルチメディア鳥取が重さ103グラムの「A5405SA」(2月16日の記事参照)で薄さや軽さをアピール。ボーダフォンの「V301SH」(1月22日の記事参照)もコンパクトさでは負けていない。ドコモも高さ87ミリの「P252iS」(4月26日の記事参照)を4月にリリース、ビジネスシヨウでは“名刺より小さい”ストレート端末「premini」(5月11日の記事参照)を発表して注目を集めた。

 2003年にも薄くて小さい端末は出ていたが、変身ケータイのインパクトが勝ってしまい、陰に隠れがちな存在だった。しかし“折りたたみの元祖”といわれるNECまでが回転機構の端末を出すこのご時世(4月27日の記事参照)、“小さいこと”のほうが、もの珍しく感じられるようになったのかもしれない。

 ストレート型で名刺サイズの超ミニ端末「premini」


重さ 幅 高さ 厚み
V301SH 93グラム 47ミリ 92ミリ 22ミリ
A1402S 104グラム 47ミリ 89ミリ 22ミリ
A5405SA 103グラム 48ミリ 94ミリ 20ミリ
P252iS 95グラム 46ミリ 87ミリ 26ミリ
premini 69グラム以下 39ミリ 90ミリ 19ミリ
SO505i(参考) 145グラム 50ミリ 105ミリ 33ミリ
A5502K(参考) 145グラム 50ミリ 111ミリ 25ミリ

 この流れは、折りたたみ型へのアンチテーゼともいえる「INFOBAR」(2003年10月の記事参照)が人気を博したことから始まったようにも思える。INFOBARは、薄型軽量ながらも使い勝手は良好で、機能面でも妥協がなかった。

 2004年に登場したミニミニケータイたちも、載っている機能は絞られているものの、その使い勝手やデザインには細かい配慮がなされている。

 何でもありのデパートのような端末から、よく使う機能やデザインが洗練されたセレクトショップのような端末へ──。折りたたみ一辺倒だった時代も今は昔、2004年は携帯電話の多様化が進み、端末選びも楽しいものになりそうだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月01日 更新
  1. 免許証画像が漏れると何が“ヤバい”のか タイムズカーで最大約660万件の個人情報漏えいで考えられる「3つのリスク」 (2026年09月29日)
  2. 「iPhoneのアプリが起動しない」報告相次ぐ 端末再起動やアプリ削除で解決しない理由 (2026年09月29日)
  3. KDDI、楽天モバイルへのローミング状況を公開 9月末から大幅減 10月から新たな枠組み (2026年09月30日)
  4. 「iOS 27.0.1」配信開始、iPhone 18 ProのFace IDやカメラの不具合を解消 「iOS 26.7.1」も (2026年09月29日)
  5. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  6. ドコモが「iPhone 17e」「iPhone 16」を値上げ 17e(256GB)と16(128GB)は残価も増額 (2026年09月30日)
  7. Nothingは経営危機なのか 黒住氏は日本撤退を否定、値上げは「モデルチェンジのタイミング」で (2026年09月29日)
  8. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  9. 20万円超のXperiaを「買い」に変えた3週間 ソニーが「モニタープログラム」を実施した理由 (2026年09月26日)
  10. ドコモが「iPhone 17」を値上げ、19万9793円スタートに MNPは残価増で“2年実質33円”を維持 (2026年09月18日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー