第一興商は、カラオケ店舗でFeliCa携帯と連動するコンテンツサービスを提供する。
第一興商は既に専用端末「DAMステーション」を利用したサービスを発表しているが(4月19日の記事参照)、同サービスをiモードFeliCaにも対応させると発表した。
会場では併せて、「Edyチャージャー」も披露された。携帯をセットした上で紙幣を挿入し、「入金」ボタンを押せば、物理的に電子マネーを追加できる。「第一興商のカラオケ店舗などに設置される予定。セガのゲーム店舗内などにも設置される見込みだ」(説明員)という。
KESAKAシステムのブースでは、FeliCa携帯をカギ代わりに使うサービスのデモが行われたいた。同社は早川不動産と提携して、集合住宅管理システムを採用した物件を供給する。
携帯をカギ代わりにすることで、合鍵サービスも可能になる。サーバにカギ情報をアップロードして、特定の携帯電話にダウンロードすれば、その携帯が「合鍵」になるからだ(5月25日の記事参照)。
KESAKAシステムでは9月から、「第1フェーズ」として前述の合鍵ダウンロードシステムを提供開始する。2005年3月からは、さらに「第2フェーズ」として複数のサービスを予定している。
例えば、携帯電話で戸締まりを確認し、掛け忘れていた場合にネットワーク経由で施錠できる。あるいは、住居内の各種センサーが反応すると警備会社に警報メールを送る……といったサービスも提供する予定だ。
オフィスでも、FeliCa携帯は活躍する。これまで“カード型FeliCa”を使ったの利用例があるが、プラスアルファの利用法が提案されている。
ドコモが展示していたのは、プリンタとFeliCa携帯を連動させるソリューション。端末認証を経て、初めてプリントアウトが実行される仕組みだ。
ユーザーはPCからLAN経由で“印刷”のリクエストをプリンタに送る。しかし、この時点ではデータが紙に出力されない。ユーザーがプリンタの横まで歩いていって、リーダ/ライターに端末をかざして初めて紙が出てくるという仕組み。
「セキュリティを高めることで機密文書漏洩を防ぐほか、紙資源の無駄遣いを防ぐことにもつながる」(説明員)
ドコモのiモード企画部長、夏野剛氏は、iモードFeliCaの可能性はまだまだ広がると話す。既に報道したとおり、フェリカネットワークスの管理をうけない「勝手FeliCa」も存在し得る(2月19日の記事参照)からだ。
「美容院のポイントカードとか、衣料品店のちょっとしたポイントサービスなど、それほどセキュリティを必要としないものは勝手アプリでやったらいい」(夏野氏)。その分セキュリティは落ちるが、ドコモに何ら相談することなくFeliCaサービスを開始できるという。
ドコモは実際、FeliCaチップにアクセスするためのiアプリのAPIなどを公開している(別記事参照)。「iモードは、公式サイト以外に多くの勝手サイトが登場してきた。FeliCaでも同様のことが起こる」。夏野氏は、そう強調した。
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