2位 フリップの内側にフルキーボード〜Sony Ericssonが新端末
5位 WINのためのスタンダード〜ソニー・エリクソン「W21S」
6位 V602SH、快進撃〜P506iCはランクインするか?
8位 絵作りの傾向が変化、シャープさに欠ける〜「V602SH」
今年のワイヤレスジャパンでは、コンセプトモデルを出展したメーカーがいくつかあった。次世代への移行期ということもあり、新しい携帯の形を探るという意味合いもあるのかもしれない。いくつか印象に残った端末をご紹介しよう。
パナソニック モバイルコミュニケーションズの“透明の杖型”携帯電話は、ゲームに出てくる魔術師の杖を連想させるもの。思わず“呪文を唱えたくなる”ような、独特の雰囲気がある。握りの部分がダイヤルの機能を担い、GPS機能も備えるというかなり変わった端末だ。
ほかにも子供向けのポップなデザインの端末や、握ると脈拍や血圧が測れるシニア向け端末、ブレスレットやイヤリング、サングラスタイプの子機と合わせて使う若者向け端末、透明の回転するディスプレイを備えた端末などが並ぶ。
NECもコンセプトモデルを出展。カメラ、スキャナ、キーボード、ストレージ、電話の機能が5つのペン型のデバイスにそれぞれ収められ、「5本一緒に持ち歩いて、必要な機能を連携させて使う」というユニークな発想の端末もあった。大きなアイコン付きで子供にも使いやすい端末や、腕に巻き付けて使う柔らかい素材の端末も提案している。
個人的な一押しは、au design projectのセミナーで紹介された「apollo」と「apollo 02」(7月2日の記事参照)。フルキーボード付き端末も、このくらい洗練されたものなら使ってみたいと思うし、パズル・ブロック・セットがおまけで付くapollo 02の可愛さにも心惹かれる。
au design projectのサイトにアクセスしてみると、この端末をデザインした東泉一郎氏の紹介が載っていた。書かれているコンセプトもさることながら、「モットーは、切れ味鋭く、優しく、グっとくる『ワンパンチ!』のあるデザイン」というコメントにも味がある。
理工学を学んだ後、現場労働者を経てグラフィックデザイナーになったという東泉一郎氏。こうした“一癖ある”デザイナーを選んでくるあたりがauの強さにつながっている気がする。
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