21日から23日までの3日間、東京ビッグサイトで「WIRELESS JAPAN 2004」が開催された。ドコモやKDDI、DDIポケットといったキャリアがブースをかまえたほか、多くの端末メーカーも展示を行った。
ドコモは新技術の「UbiButton」を披露(7月21日の記事参照)。“指パチ”による衝撃を加速度センサで感知し、その動作パターンをコマンドに割り当てることでネット家電などを操作できるシステムだ。デモでは、「指を鳴らせばカーテンが開く」「別の鳴らし方をすればテレビが点く」といった使い方を提案していた。
DDIポケットは、「ジャケットフォン」と名付けた超小型PHSモジュール群を展示(7月21日の記事参照)。「R-SIM」(Radio-Subscribe Identify Module)を各端末で、挿し変えて使うことを想定して開発されていた。
業界関係者のセミナーも多数ラインアップされた。三洋電機が地上デジタル対応携帯電話への取り組みを話したほか(7月22日の記事参照)、KDDIからも小野寺正社長やコンテンツメディア本部長の高橋誠氏が登場して、今後のビジョンを話した(関連記事その1、その2)。
22日のセミナーでは、ドコモがFeliCaに関連した新しいビジネスモデルを明らかにした。FeliCa導入を考えている企業に資金提供を行い、その売上の一部をドコモの収益とするというものだ(7月22日の記事参照)。
翌23日にはドコモのプロダクト&サービス本部 マルチメディアサービス部長の夏野剛氏が、同ビジネスモデル向けに用意する額は「100億以上だ」と話している(7月23日の記事参照)。
今週も、端末のバグが出た。ボーダフォンのV601Tで閉じたまま「簡易留守録機能」を動作させた場合、伝言メッセージが保存されない不具合がある(7月22日の記事参照)。預かり修理で対応する。
端末のバグ修正では、auがドコモに続いて無線ネットワーク経由でのソフト更新システムを導入することを発表している(7月21日の記事参照)。2005年中をめどに対応する予定だ。
福井県で発生した集中豪雨で、各キャリアのネットワークが混乱した(7月20日の記事参照)。
ドコモは上味見地区と下味見地区で携帯を利用できなくなったほか、auは、美山中手、東川原町、福井西の3つの基地局で電波が出ない状況に。ボーダフォンも、美山町の市波、中手、東河原でVGSが、中手、東河原でPDCが使えない状況に陥った。現在は復旧している。
これに伴い、ドコモはiモードの「災害用伝言板」サービス」を稼動させた。同様のサービスは、13日にあった新潟の集中豪雨でも運用されていた(7月13日の記事参照)。
アナログテレビチューナーを内蔵した「V402SH」が、店頭に並ぶ。関東・甲信、関西、北陸、九州、沖縄で24日、北海道、東北、新潟、中国、四国で28日、東海で29日に発売となる。
29日には、KDDIの四半期決算が発表される。4月末に発表された2003年度の決算では、2年連続で過去最高益を更新しているが(4月28日の記事参照)好調を維持できるか。
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