携帯“ポストカメラ”の主役は何か(3/3 ページ)

» 2004年12月16日 03時04分 公開
[斎藤健二,ITmedia]
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避けては通れないバッテリーの限界

 カメラに代わって携帯進化を牽引する可能性を持つ、音楽プレーヤー機能とデジタルテレビ搭載だが、大きな問題が1つある。消費電力だ。

 HDDのように可動部分を持ちモーターで駆動される部品はもちろん、地上デジタル放送の受信も消費電力が大きい。

 現行のバッテリーである、リチウムイオンバッテリーも年々改善されているが、「限界に来ている。新しい電池をみんな望んでいる」(KDDIの技術開発本部 開発推進部の沼田憲雄次長)状況だ。ここで、理論上リチウムイオンバッテリーの10倍のエネルギー密度を持つ燃料電池に期待が集まっている。

10月22日にWPC EXPOで講演したKDDIの技術開発本部 開発推進部の沼田憲雄次長のスライド資料より

 ドコモは富士通と(9月30日の記事参照)、KDDIは日立製作所および東芝と協力して(7月14日の記事参照)、携帯向け燃料電池の開発を進めている。ドコモは2005年を目処に、外付け型を商用化。KDDIは2004年度中に外付け型、2005年度末までに内蔵型の試作機を開発する予定だ。

左はクレードル型のドコモの燃料電池。右はKDDIが展示した充電アダプタ型燃料電池のイメージモックアップ

 各社が目処として挙げる“2005年”は、モバイル向け地上デジタル放送のスタート時期でもある。

 音楽プレーヤーや地上デジタル放送対応は、直接携帯キャリアの通信料収益に結びつかない。さまざまな機能を盛り込んで、携帯で音楽やテレビが楽しめるようになるのはいいが、それで電池が終わってしまい、通信ができなくなるようでは本末転倒だ。カメラに続く新機能の搭載には、燃料電池に代表される、電池の改善が避けては通れない。

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