FeliCa端末もカンヌ入り〜ドコモとNEC3GSM World Congress 2005(1/3 ページ)

» 2005年02月17日 20時48分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 仏カンヌで2月17日まで開催中の「3GSM World Congress 2005」。今年もNTTドコモのブースは盛況だ。3Gが現実のものとなったいま、世界のモバイル関係者は日本から何か学べないかと、来場者が立ち寄っている。先にレポートしたパナソニック モバイルコミュニケーションズに続いて、NTTドコモとNECの展示会場の様子をお伝えする。

 16日には海外のオペレータと共に基調講演のステージに立った同社の中村維夫社長(社長就任後、初の海外舞台となった)(2月16日の記事参照)。他社に先駆け3Gを開始した立場から今後のモバイルの展望や課題を語り、改めて先進性を印象付けた。そのドコモのブースでは、FeliCaを搭載した「おサイフケータイ」の展示が目玉。そのほか、「デコメール」や「Vライブ」など3Gコンテンツも披露していた。

ドコモのブース。毎年同じ場所にブースを構える。ショーケースにはiモード/FOMA端末がずらりと並ぶ

おサイフケータイで『anywhere in life』

 2004年7月に開始した“おサイフケータイ”。非接触型ICチップFeliCaを搭載した初の携帯電話となった。現在対応端末は、富士通、パナソニック、ソニーエリクソン、シャープ、NECから7機種登場しており、2月12日現在200万台を販売したという。対応店舗は約1万3000店に広がった。

 会場では「F901iC」を用いて、電子マネー機能を実演。読み取り機にかざして、購入や残高確認を行っていた。

「デコメール」を作成中。3Dグラフィックゲームの「みんなのGOLF」なども紹介された
テレビ電話を楽しむ来場者
数あるFOMA端末の中でも、「SH901iCがお気に入り」という現地デモ担当者

 「今年のテーマは『anywhere in life』」とドコモ広報部の本間智子氏は説明する。ユビキタスは同社の3つの柱の1つだが、「携帯電話が生活に密着する時代はすでに始まっていることを示したかった」という。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年11月16日 更新
  1. 「Suicaのペンギン」卒業騒動にまつわる背景と誤解 JR東日本に聞いた (2025年11月14日)
  2. 楽天モバイルの現状と課題 「年内1000万契約」の高い壁、基地局増設の遅れでネットワークに不安要素も (2025年11月15日)
  3. 家電量販店に「誤解を招きかねない店頭掲示(ポスター)」 まかり通るのはなぜなのか? (2025年11月15日)
  4. 中古スマホや周辺機器が割引に ゲオがブラックフライデーセールを開催、11月22日から (2025年11月14日)
  5. Z世代がLINEの「送信取消は1時間以内まで」で困ってしまう理由 彼らが見いだしていた“他の用途”とは (2025年09月26日)
  6. 「LINEの送信取り消し仕様が改悪」──“突然の有料化”がSNSで物議 「そもそも取り消さない」との意見も (2025年11月13日)
  7. CIOの充電器や電源タップが最大50%オフ 「Amazon ブラックフライデー」&先行セールの対象製品を発表 (2025年11月14日)
  8. “値上げしない”楽天モバイルが好調、楽天経済圏でのシナジーも発揮 第3四半期決算 (2025年11月13日)
  9. NHK ONE、簡単には「閉じられないメッセージ」表示へ 目的は“NHK受信料”の徴収 なぜ強引な仕様に? (2025年11月12日)
  10. 楽天モバイルで約12万円の「Nothing Phone (3)(256GB)」、月額1250円×24回に【スマホお得情報】 (2025年11月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー