仏カンヌで2月17日まで開催中の「3GSM World Congress 2005」。今年もNTTドコモのブースは盛況だ。3Gが現実のものとなったいま、世界のモバイル関係者は日本から何か学べないかと、来場者が立ち寄っている。先にレポートしたパナソニック モバイルコミュニケーションズに続いて、NTTドコモとNECの展示会場の様子をお伝えする。
16日には海外のオペレータと共に基調講演のステージに立った同社の中村維夫社長(社長就任後、初の海外舞台となった)(2月16日の記事参照)。他社に先駆け3Gを開始した立場から今後のモバイルの展望や課題を語り、改めて先進性を印象付けた。そのドコモのブースでは、FeliCaを搭載した「おサイフケータイ」の展示が目玉。そのほか、「デコメール」や「Vライブ」など3Gコンテンツも披露していた。
2004年7月に開始した“おサイフケータイ”。非接触型ICチップFeliCaを搭載した初の携帯電話となった。現在対応端末は、富士通、パナソニック、ソニーエリクソン、シャープ、NECから7機種登場しており、2月12日現在200万台を販売したという。対応店舗は約1万3000店に広がった。
会場では「F901iC」を用いて、電子マネー機能を実演。読み取り機にかざして、購入や残高確認を行っていた。
数あるFOMA端末の中でも、「SH901iCがお気に入り」という現地デモ担当者 |
「今年のテーマは『anywhere in life』」とドコモ広報部の本間智子氏は説明する。ユビキタスは同社の3つの柱の1つだが、「携帯電話が生活に密着する時代はすでに始まっていることを示したかった」という。
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