注目すべき機能として、撮影補助線とヒストグラム機能をあげたい。撮影補助線とは、画面上に格子線を表示して水平に撮るためのガイドにできるもの。リアルタイムヒストグラムとは、構図内の輝度の分布をグラフで表示してくれるモノで、露出補正時の目安になる。
ヒストグラム機能はCyber-shotと同じスタイル。撮影補助線は一部メーカーが対応しているが、Cyber-shotにもない機能だ。ヒストグラムはともかく、撮影補助線は便利な機能だと思う。どちらもメニューからオン/オフできるものの、いったんカメラモードを抜けると自動でオフになってしまうのが残念だ。
液晶モニタはQVGAの2.4インチできれいだが、明るいところでは見づらいのが気になる。
なお、撮影すると瞬時に保存ボタンが表示される。保存を押してメモリースティックDuoに保存した場合、UXGAのファインで要する時間は約3.5秒。最高画質でこの速度は十分実用的だ。
では画質を見ていこう。まずは晴天下の黄色い象の滑り台から。同時にカシオの「EXILIM S20」で撮った画像も掲載しておく。
W31S | EXILIM S20 |
今は木々が青々としているし、八重桜が満開だしで同一地点の作例としてはかなり有利な条件だが、それにしても色がさわやかで鮮やかできれい。ディテールもそれなりに出ていて、多くのCMOSセンサー採用端末に比べると格段の差だ。
四隅でちょっと絵が流れているとか、CCDを使っているEXILIMに比べるとコントラストが低め、とかいうのはあるが、これだけきれいに撮れれば何の文句もありませんという写り。CMOSだからダメってわけじゃないということだ。
なお、W31Sは各写真にちゃんとEXIF情報が付加されている。それによると、この写真は1/1680秒F2.8でISO感度は80で撮影した。
次はあずまや。こちらも緑が青々と茂っているので、それだけきれいに撮れやすいわけだが。
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