M1000、702NKでサクサク動く──英Picselのマルチメディアブラウザ

» 2005年07月07日 22時51分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 最近の携帯電話には、WordやExcel、PDFなどのPC向けファイルを閲覧可能な端末が増えている。シャープ製のFOMAやモトローラの「M1000」、カシオ計算機製の「W31CA」などだ。

 こうしたファイルを閲覧可能にしているのは、英Picsel Technologiesのコンテンツエンジン。ファイルの拡大・縮小、スクロールなどの操作を直観的に行え、動きがスムーズなのが特徴だ。

 英Picsel Technologiesのイムラン・カーンドCEOとチーフサイエンティストのマジッド・アンワー氏、ピクセル・テクノロジーズのアリ・アドナンCOOがコンテンツエンジンの進化の方向性と、日本市場に向けた戦略について説明した。

 左からPicsel Technologiesチーフサイエンティストのマジッド・アンワー氏、同COOのアリ・アドナン氏、ピクセル・テクノロジーズCOOのアリ・アドナン氏

キャリアや端末メーカーに加え、ダウンロード販売も検討

 Picselが製品を開発する上で信条とするのは、「技術は人間に役立つものでなくてはならない」点だとCEOのイムラン カーンド氏。真に役立つ技術を提供するために、Picsel誕生の地であり、電話を発明したアレクサンダー・グラハム・ベルなど新しいテクノロジーの創造者を生んだスコットランドと、技術を人に役立つ形で提供するのを得意とする日本は相性がいいと話す。「ピクセルとそのソリューションは、この共生関係の延長線上にある」

 Picsel Technologiesの製品は2002年、ソニーのCLIEに搭載されたのを皮切りに、日本の各種携帯端末に搭載されてきた。2003年にはWordやExcel、PowerPointなどの書類に加え、Webブラウザとしても使えるビューワをドコモのハンドヘルドPC「sigmarion III」(2003年5月の記事参照)やPocket PC「musea」向けに提供(2003年6月の記事参照)。携帯電話向けにもシャープ製のハイエンドPDCやFOMA 90xiシリーズ、モトローラのM1000、カシオ計算機製のW31CAなどに搭載された実績がある。

 最近ではシャープのザウルスシリーズ向けに、SDカードに入れた状態でWebやWord、Excel、PDFファイルを閲覧可能なマルチメディアブラウジングソフトとして機能する製品も提供するなど、対応プラットフォームが増えてきた。

 Picselのコンテンツエンジンは、Windows MobileやLinux、Symbian OS、ITRONなどさまざまなプラットフォームに対応するとCOOのアリ・アドナン氏。携帯電話向けには、通信キャリアや端末メーカーへのアプローチに加え、ダウンロード販売についても検討しているという。

 会場では、モトローラのM1000上でPicselのフルブラウザが動く様子も見せた。M1000にはドキュメントビューワ用途のPicselブラウザがプリセットされているが、Web閲覧機能は省かれている。標準ブラウザとして搭載されているのはOperaブラウザ


 拡大や縮小、スクロールがストレスなく行え、Flash表示にも対応する。ボーダフォン702NK上で動くフルブラウザもあり、拡大・縮小やスクロールは「速すぎるくらいスムーズ」だと説明員

1つのUIの中にさまざまなコンテンツを

 今後の進化の方向性をデモしたのはチーフサイエンティストのマジッド アンワー氏。PDFのコミック内の1コマでゲームを動かしたり、さらにその上に動画をオーバーレイで再生する様子をデモして見せた。「動画は4人くらいまでオーバーレイ表示できる。プレーヤー同士が顔を見ながらゲームすることが可能になる」

 フルブラウザ上で動画再生し、それをルーペ機能で拡大(左)。コミックの1コマでゲームを動かし、その上に動画をオーバーレイ表示(中)。動画はタップによるドラッグで位置を変えられる(右)。デモはPocket PC上で実施

 またボーダフォン702NKを使ったFlashとHTML、ビデオをミックスさせたプッシュ型コンテンツのデモも展開。1つのアプリケーションのUIの中にさまざまな機能を取り込むことが可能なことをアピールした。

 702NKを使ったデモ。コマーシャルをプッシュで配信することも可能だという


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