まずは初期設定、着信音は“1曲丸ごと”登録も「WX310SA」ロードテストNo.1

» 2005年12月02日 20時33分 公開
[memn0ck,ITmedia]

 11月25日、ついにウィルコムの「WX310K」と「WX310SA」が発売されました(11月11日の記事参照)。どちらを購入しようかと非常に悩みましたが、Javaアプリの搭載とデザインに魅力を感じてWX310SAを選びました。“京ぽん”こと「AH-K3001V」を使っていたので、フルブラウザ「Opera」の快適さも捨てがたかったのですが(2004年4月の記事参照)、WX310KがAH-K3001Vの強化版であるのに対して、WX310SAは前モデルとなる「H-SA3001V」(2003年7月の記事参照)から実質フルモデルチェンジとなります。三洋製の新たなPHSの操作性や機能などを体験してみたかったというのも、WX310SAを選んだ大きな理由の1つです。

 ボディカラー選びも悩んだところ。淡い色のほうが好きなのでシルバーミストを選びましたが、黒がベースのプログレッシブレッドもとても質感がいいのです。シルバーミストは写真などではかなりホワイトに近いシルバーといった印象でしたが、実際に使うようになってからは「意外とシルバー感があるな」と実感しています。

中央にあるのが「WX310SA」のシルバーミスト。左が三洋製のFOMA「SA700iS」、右がウィルコムの京セラ製PHS「AH-K3001V」。大きさはやや縦に長い印象を受けますが、50×99×24.5ミリというスペックの割には、薄く丸いデザインのため大きくは感じません

待受画面を設定する

 使い始めるにあたり、早速初期設定をしてみました。電話帳は、オンラインストアで購入するなど、購入時に移行してもらわなかった場合には、付属のCD-ROMに収録されている「携帯マスターLE for WILLCOM」を使って移行しましょう。パスワードとシリアルナンバーは、「Easy Setup Tools」という青い小冊子の28ページに記載されています。

 待受画面は、JPEG、GIF、PNGといった画像ファイルを設定できます。ネット上からダウンロードしてもいいですし、自作したものをメールで送信したり、PCとUSBマスストレージ接続して転送してもいいでしょう。

 このほかにも待受画面設定には、カレンダー設定と日時表示設定があります。カレンダー設定は、「メニュー」→「[5] 機能設定」→「[3] 画面設定」→「[3] カレンダー設定」で設定でき、1ヶ月、2ヶ月A、2ヶ月B、2ヶ月C、3ヶ月A、3ヶ月B、4ヶ月A、4ヶ月B、OFFという9通りから選択できます。

 日時表示設定は、「メニュー」→「[5] 機能設定」→「[2] 日時設定」→「[2] 日時表示設定」で設定でき、大(日本語)、大(英語)、中(日本語)、中(英語)、小(日本語)、小(英語)、OFFの7通りから選べます。色や位置を好みの場所に指定することができるのも嬉しいところ。ただし、カレンダーを表示した場合には、日時は表示されないようです。

 待受時に左方向キーを押せばスケジュール機能にアクセスできるので、カレンダーは表示させず、日時表示設定の小(英語)を選んでみました。ドコモの「D902i」や「F902i」など富士通・三菱系のFOMAでは、PDAの“TODAY”のような機能があり、待受画面にスケジュールやカレンダー、新着情報などを同時に表示できるようで(2005年11月17日の記事)うらやましいですが、WX310SAもカレンダーの種類は多いですし、必要最低限の機能は揃っていると思います。

左からメニュー画面、日時表示設定画面、待受画面。メニューは3種類ある中から、ボディカラーのシルバーミストに合わせたものを選ぶことに。日時表示設定では日付位置を右下のWILLCOMロゴの上にしてみました。メールや着信があると、ちょうどWILLCOMロゴの下の部分に新着のお知らせが表示されるようになります

着信音にはAMR形式の3GPP2ファイルを設定可能

 着信音は、MIDI、64和音のDXMファイル、AMR形式の3G2ファイルなどが設定できます。3G2ファイルは声や歌などに対応したものも作成できるため、いわゆる“着うた”といったものも作れます。ファイルサイズによっては1曲まるごとのフルミュージックも登録できてしまいますが、本体メモリにあるファイルのみを着信音として登録可能な点には注意が必要です。メモリが2Mバイトしかないので、使わないファイルはminiSDカードに移すなど、工夫して使うといいでしょう。

 また、AMR形式のファイルは、最大8KHz、12.2kbpsとなるのであまり音質面では期待できません。私はAMR形式の3G2ファイルをフリーのオンラインソフト「携帯動画変換君」を使って自作し、着信音として設定しています。

 作り方は、まず「携帯動画変換君」をダウンロードし、適当なフォルダに解凍します。解凍したファイルの中のSetup.exeを起動し、「変換君」設定ファイルセレクターから「3GPPファイル、音声AMR形式一般設定」を選択します。設定すると携帯動画変換君が起動するので、設定が「3GPPファイル、音声AMR形式一般設定」で「QVGA標準画質15fpsモノラル」になっているのを確認します。きちんと設定されていたら、WAVファイルやMP3ファイルなどの着信音にしたい音楽ファイルをドラッグ&ドロップします。出力先ディレクトリにファイルができていると思います。

 できたファイルの拡張子は.3gpになっているので、.3g2に変更し、WX310SAに移動します。WX310SAに移動させるのは、メールに添付しても、PCにUSB接続してマスストレージ機能を使っても、miniSDカード経由でもできます。ただし、マスストレージ機能やminiSDカード経由では、miniSDカードの「\PRIVATE\DATA_FOLDER\$OHTER」のフォルダにしましょう。

 ファイルを移動したら、WX310SAで「メニュー」-「[2] データフォルダ」-「miniSD(メールボタン)」-「その他データ」に行き、該当ファイルのところでメニューを開き、音設定から設定したい項目を選びます。

左から自作した3G2ファイルを表示している画面、3G2ファイルを着信音に設定した画面、miniSDカードにある3G2ファイルを着信音に設定しようとして本体にコピーすることを確認している画面。3G2ファイルをデータフォルダから再生するとイヤフォンで聞くこともできますが、着信音はイヤフォン接続時にはスピーカーのみでしか鳴らない仕様になっています


着信音は、通話、Eメール、ライトメールの3種類をそれぞれ設定可能。さらに、個別に電話帳の設定で各種着信音およびイルミネーションを設定できます。0〜9には短縮ダイヤルを設定でき、シークレットモードもあります


携帯動画変換君のスクリーンショット。左がSetup.exeによる設定を選択する画面で、右が変換を行う本体の画面。右の画面に変換したいファイルをドラッグ&ドロップするとファイルが変換されます。スクリーンショットの例だと、「D:\Program Files\3GP Converter」というフォルダにファイルができているはずです


memn0ck

 ハンドル名は「memn0ck」と書いて、「メムノック」と読む。ケータイ・モバイル情報マニアで、小さなデジタルガジェットに目がない。趣味でケータイ・モバイル関連の個人ニュースサイト「memn0ck.com」を運営しているが、日常は白衣を着た理系野郎。1976年東京生まれ。


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短期集中ロードテストとは

 ITmediaのライターが、普段使いの携帯電話の模様をレポートする連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。

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