2代目チョコレートフォンや最新薄型端末が登場──EXPO COMM KOREA 2006韓国携帯事情(2/2 ページ)

» 2006年05月16日 23時17分 公開
[佐々木朋美,ITmedia]
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スリムを極めた韓Samsung

 昨年から継続してスリム携帯を発表し、スリム端末に力を入れている韓Samsungでは、今回の展示会でもスリムをコンセプトにした数々の携帯電話を披露した。

 スリムシリーズの中でも最新モデルが「SKIN」こと「SCH-V890」だ(5月8日の記事参照)。「肌のように薄い」というコンセプトを持つSCH-V890の厚さは13.8ミリ。にもかかわらずBluetoothをはじめVOD/MOD/MP3に対応しているほか、1.3メガピクセルカメラを搭載し、FlashによるGUIを新たに適用するなど多機能だ。

PhotoPhotoPhoto 「SKIN」ことSCH-V890。大きさは52×97×13.8ミリ。1.3メガピクセルのカメラやBluetoothを搭載している。Flashによるアイコンで直感的に操作できる、新しいGUI「ブラックGUI」を採用した
Photo 展示製品の中でも目玉の1つだったので、大きなオブジェも登場した

 一時は大型化していた衛星DMB(モバイル放送)用端末も、ここのところ小型・スリム化が進んでいる。この日韓Samsungが紹介した衛星DMB対応モデル「SCH-B500」と「SCH-B540」もスリムでかさばらない端末だった。

 SCH-B500とSCHB540、2つの共通点はフラットなシートキーにある。1つ1つの数字キーに仕切りをなくしたことで、スリムさがいっそう強調されている。このキーは、最初は従来のボタンと同じ感覚で強く押してしまうものの、慣れると軽いタッチで数字が入力できる。仕切りがないため縦横に滑るように指を移動でき、メッセージ作成にも便利だった。

PhotoPhotoPhoto 左と中央のSCH-B500は、サイズが52×101.2×13.5ミリある。Bluetoothに対応しているほか、撮影補助用のLEDがついた2メガピクセルカメラを搭載する。外部メモリはmicroSDが利用できる。右の写真はSCH-B540で、1600万色表示に対応した広視野角TFTを搭載。撮影補助用LEDつきの2メガピクセルカメラを搭載し、Bluetoothにも対応している
PhotoPhoto SCH-B500とSCH-B540は、表面が平らなシートキーを採用しており、キーが深く沈む感覚が好きな人は、慣れるのに時間がかかるかもしれない

HSDPA対応端末も展示

 韓SamsungはHSDPA対応携帯「SCH-W200」も展示し。CDMA2000 1x EV-DOにも対応し、衛星DMBをサポートするなど、さまざまな通信方式でマルチメディアを楽しめる点をアピールしていた。

Photo SCH-W200は、前面にある30万画素カメラでテレビ電話を利用できる。背面には2メガピクセルカメラを搭載する

 海外市場で販売されている端末が見られるのも、韓国の展示会では楽しみの1つとなっているが、今回も韓Samsungは、海外市場向けの最新モデルの中から先端機能を持つ数機種を紹介していた。

PhotoPhotoPhoto W-CDMAとGSM/GPRS(900/1800/1900MHz)対応の「SGH-Z510」。閉じたときの大きさは52×97×14.9ミリで、横から見るとMotorolaの「RAZR」のようなスリムなデザイン。閉じたままでも音楽などの操作が可能な「ミュージックキー」を搭載している
PhotoPhoto 「SGH-Z560」はHSDPAおよびGSM/GPRS/EDGE(900/1800/1900MHz)に対応したモデル。カメラはオートフォーカス機能付きの2メガピクセルカメラと、30万画素のカメラを搭載している。外部メモリはminiSDに対応し、Bluetoothの利用も可能だ
PhotoPhoto GSM/GPRS/EDGE(900/1800/1900MHz)に対応したスマートフォン「SGH-i320」。OSはWindows Mobile 5.0 for Smartphoneで、QWERTYキーボードを採用している。1つ1つのキーは小さいが、盛り上がりがあって誤操作はしにくい設計だ

佐々木朋美

 プログラマーを経た後、雑誌、ネットなどでITを中心に執筆するライターに転身。現在、韓国はソウルにて活動中で、韓国に関する記事も多々。IT以外にも経済や女性誌関連記事も執筆するほか翻訳も行っている。


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