先週、14機種もの2006年冬モデルを発表したNTTドコモ。10月末から11月にかけて順次発売していくという「FOMA 903i」シリーズの登場を目前に嵐前夜の静けさというべきか、今回のランキングは前回とほぼ変わらず、穏やかなものになった。
トップは「P902i」(写真)が獲得。2週連続でトップとなったP902iは、2005年12月発売の端末。903iシリーズ登場を目前にし、さらに販売価格が下がった傾向(+D Shoppingで現在の価格を調べる)もあり、その割安感が人気につながったとみられる。
同じく新シリーズ登場を前に「902iS」も、5機種すべてがTOP10圏内に名を連ねた。「SH902iS」は2位、「D902iS」は6位、「P902iS」は7位、「N902iS」は9位、「F902iS」は10位に入っている。
なお、いよいよ903iシリーズの第1弾として「SH903i」が24日に発売される。加えて、一部のショップや量販店の携帯売り場では、早々に903iシリーズのモックアップが用意され、形状や質感が試せるようになっているようだ(2006年10月19日の記事参照)。
先手を打って2006年秋冬モデルを発表し、すでに9月初旬より販売するKDDI。
今回発表された12機種のうち、11月以降の発売を予定する「DRAPE」「W47T」および「W44K」以外の機種はおおむね発売されてきている。しかし、初登場から5週連続で首位となり、長期人気の兆しを見せる「W43S」(写真)以外の端末は、割安感のある夏モデルにランキング上位を占められている。今回、2位に「W42H」、3位に「ウォークマンケータイW42S」、4位に「W42K」、6位に「A5521K」、そして10位に「W44T」と、計5つの夏モデルがTOP10内にいまだ残っている。
24日より始まる番号ポータビリティ制度、そして冬商戦期に入ることで、端末購入の需要はとくに高まってくる。そのため今回のランキングは「いわば買い控えの傾向が強い期間のものであるため」と考えれば納得しやすいが、今後も新モデルの出足が鈍いままとなると、先手を打って投入したメリットも薄れてしまいかねない。もちろん、12日より(ただし「不具合発生で販売一時停止。20日に販売再開」と若干のつまずきあり)発売されたau初のシャープ製端末「W41SH」の動向なども含めて、商戦期に入り、今回の秋冬モデルがどのくらい伸びるかに注目したい。
9月28日に新端末を13機種発表し、10月7日より一部機種の販売も開始したソフトバンクモバイル。
前回、集計期間が1日のみだったにもかかわらず3位に入った「705P」の健闘が光ったが、今回のランキングでは7日発売の「810SH」(写真)、「811SH」、およびiPod nano 2Gバイトと705PのセットモデルもTOP10圏内に入った。
新端末「810SH」と「811SH」はそれぞれ3位、5位に入り、705SH、905SH、904SHを含めたシャープ製端末の強さがさらに目立つ格好となった。秋冬モデルとしては、本命と目される光学3倍ズーム+500万画素カメラ+VGA液晶搭載のハイエンド機「910SH」の登場も控えている。
なお、スタートダッシュがよかっただけに、今回は「705SH」「905SH」の2強シャープ製端末をも脅かすかと期待された705Pは一歩及ばず、4位に落ち着いた。ただし、メドウグリーンやモードピンクなどを用意する705Pの台数限定色モデルとiPod nanoをセットにした「スーパーボーナス+iPod nano(705P+iPod nano)」も別途9位に入っており、やはり人気端末に育ちそうな片鱗を見せている。
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