前回まで8回連続で販売ランキングの首位を獲得していた人気端末「N702iD」が、「SH902i」および「SH902iS」(写真)のシャープ製端末2機種に王座を奪われた。
前回、前々回あたりのランキングから902iSシリーズの人気が回復する傾向が見られたが、今回も2位にSH902iS、8位にP902iS、9位にD902iS、10位にN902iSが入っている。
新シリーズと思われる「FOMA 903iシリーズ」の噂(2006年9月1日の記事参照)が聞かれ始めた。新シリーズ発売後の旧機種は大きく値下がりする(FOMA 90xシリーズの場合は、新規価格で1万円半ばほどになる)ことがほとんどで、旧機種もその割安感から売れる傾向がある。903iシリーズが発売されるころに、旧モデルとなる902iSシリーズの各機種がどれほど人気を得るのであろうか。
今回のau販売ランキングは、相変わらず売れている「W41CA」の王座は変わらずながら、順位の変動がやや多い結果となった。
健闘したのは、前回5位から3位に上昇した「ウォークマンケータイW42S」、前回10位から9位に上がった「W42H」、そして10位に入った「G'zOne W42CA」(写真)の3機種。とくにG'zOne W42CAは、2006年6月末の登場以来、初のトップ10入りを果たした。
かなり前に聞いたG'zOne W42CAに関するアンケート(2006年7月21日の記事参照)では、膨大な意見を頂戴した。この結果をまとめてみよう。
端末名 | ボディサイズ | 重量 |
---|---|---|
G'zOne W42CA | 53×117×29ミリ | 155グラム |
A5521K | 50×97×18.4ミリ | 107グラム |
W42H | 50×100×25ミリ | 120グラム |
ウォークマンケータイ W42S | 49×106×26ミリ | 123グラム |
W42K | 51×98×24ミリ | 128グラム |
W44T | 51×108×25ミリ | 139グラム |
W33SA II | 50×105×27ミリ | 149グラム |
もっとも多かった意見が、端末のサイズと重量について。
G'zOne W42CAのボディサイズは53(幅)×117(高さ)×29(厚さ)ミリ/重量155グラム。2006年au夏モデルの最軽量/最薄端末「A5521K」は50×97×18.4ミリ/重量107グラム、WIN端末の夏モデル最軽量端末「W42H」も50×100×25ミリ/120グラム。スペックから見てもG'zOne W42CAはやはり大きく、重い。
発表時に記事などのWebサイトやカタログの情報を確認したときは興味を持ったが、実際に店頭で実物、あるいはモックアップをさわってみたところ、その大きさや重さから興味が薄れてしまったという声が多い。FeliCaやBluetoothがないからといった機能面でも、そのあとに「どうせなら(あの大きさ/重さなら)付いていてほしいよね」というニュアンスを含んだ答えが多かった。
非常に辛辣な意見も多く、それだけよくも悪くも注目を集めた端末ということは事実のようだ。当然、熱烈なファンからの声も多く届いている。
G'zOneシリーズの魅力をクルマに例えるファンは多い。2シーターのオープンカーは実用性に乏しいことも多々あろうが、実用性だけで語れない多くの魅力がある──と、かなりの長文で意見を寄せてくれた読者もいた。
また1年前にG'zOne TYPE-R(2005年7月22日発売)を購入したため、2006年6月時点では継続契約期間の都合で“待ち”だったので購入しなかった。しかし8月になって新規価格に近くなる「13カ月から24カ月(361日目より)」の機種変更価格で買えるようになったユーザーも増えた。今回のTOP10入りは、これらユーザーが機種変更しだしたことと、そもそもの販売価格が下がってきたことによる相乗効果だったのかもしれない。
と、ここまで書いてきて、なぜ私は当初興味がわかず、買ってもいないG'zOne W42CAに思い入れてしまっているのか、なぜこんな長文を書いているのか、不思議だ。おそらくG'zOneには、そうさせるほどの魅力があると無意識に感じてしまっているのだろう。ともあれ、G'zOne W42CAのTOP10入りにさりげなく拍手を送りたい。
ボーダフォン端末は、スリム&上質の「705SH SLIMIA」、AQUOSケータイ「905SH」(写真)、VGA液晶「904SH」のトップ3は定位置。4位の「V604SH」も含めて、上位4位までがシャープ製端末で占められた。
ボーダフォンからも、2006年8月の販売実績において905SHがワンセグ対応端末中でトップに、705SHがすべての端末中でトップになったという発表がわざわざあるなど、やはり705SHと905SHはボーダフォン端末の中でも現在、飛び抜けて人気がある端末であろうことが伺える。
なお、「ボーダフォンライブ!FeliCa」(10月1日以降は「S! FeliCa」)に対応する905SH(と904SH)に関しては、2006年12月からJR東日本のモバイルSuicaも利用できるようになるという発表があった(2006年9月5日の記事参照)。新色を投入するなどにて小リニューアルを行ったことも相まって、このトップ3の地位はしばらく安泰といったところだろうか。
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