P902iS、W44Tともに、PCやPDAなどから「DUN」を利用することでワイヤレスでのダイヤルアップインターネット接続が行える。NTTドコモ、KDDIどちらのキャリアも、モデムとしてのインターネット接続時はパケット定額が適用されないことに注意は必要だが、FOMA/CDMA 1x WINともに通信速度はそこそこ速い。無線LANスポットが見つからない場合に、ケーブルを接続せずにインターネット接続できる利便性にメリットを見いだすモバイルPCユーザーも多いと思われる。
ここでは、別々の機器でハンズフリーとインターネット接続が同時に行えるP902iSが便利に使える。DUNでのPC+インターネット接続中でも別のハンズフリー機器で通話が行えるためだ。対してW44Tは別々のBluetooth機器で、ハンズフリー通話とDUNインターネット接続は同時に利用できない。
もっとも、同一のBluetooth機器であれば「DUN」と「HFP」で同時に接続できるため、W44Tでもインターネット接続中にハンズフリーで音声着信に対応することは可能だ。例えば、DUNでインターネット接続中に音声着信があった場合、PCやPDAのスピーカーやマイクなどを利用して音声通話するという感じとなる。音声通話中は、インターネットでのデータ送受信が保留(接続そのものは途絶えない)され、音声通話の終了後に再開される。
ちなみにこの着信→通信保留→終話→通信再開という動きは、auの音声端末においてはBluetoothでの利用時に限定したことではない。PCとUSBケーブル接続で利用する場合も同様である。
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