ワンセグを“スマート”に楽しむためのスライドボディ──開発者に聞く「W51SA」(2/2 ページ)

» 2007年02月01日 11時39分 公開
[青山祐介,ITmedia]
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音楽をどこでも聴けるように

 W51SAでは、W32SA以来となるFMトランスミッターを搭載している。カーステレオや自宅のAV機器などに、「au Music Player」「SD-Audioプレイヤー」「ビデオプレイヤー」で再生できる音声を飛ばせる。周波数は79.1M〜83.2MHzの間で、0.1MHz間隔で任意に設定できる。

 「今までは家にあるCDなどのメディアに入った音源を、ケータイやiPodなどに入れて外に持ち出す感覚だったと思います。それが最近では意識が変わってきて、携帯電話やデジタルオーディオプレーヤーに入っているデータを、いろいろなところで聞くようにもなってきています。今までは、外で聞くことが主だったのが、逆に家でCDコンポを使って、携帯電話をリモコン代わりに使って、携帯電話に入っている音楽を流しながらネット見たりメールをしたりするわけです。携帯電話を肌身離さず持っていて、すべて済ましてしまうのが10代の楽しみ方なんですね」(横田氏)

 アンテナはワンセグとFMラジオの受信に使う伸縮式ロッドアンテナと共用。アンテナを引き出さなくても電波は出るが、やはりロッドアンテナを引き出しいちばん長く伸ばしたときに最大の効果が得られるようになっているという。

PhotoPhoto FMトランスミッターは、どこでも音楽が聴けるように搭載された。周波数は79.1M〜83.2MHzの間で、0.1MHz間隔で任意に設定できる

まだまだ買うと高い1GバイトのmicroSDの代わりとして──内蔵の1Gバイトメモリ

 前述のFMトランスミッターで飛ばせる音楽データや写真、動画などを格納するのがデータフォルダだ。一般的にはおよそ50M〜100Mバイト程度のものが多いようだが、W51SAではこれを1Gバイト用意した。内蔵メモリを利用するとワンセグの番組なら最長約5時間20分の録画が可能。microSDカードは2Gバイトまで対応しているので、さらにこちらには最長約10時間40分の録画ができる。

 「miniSDがやっと安くなってきたのに、最新の携帯電話の外部メモリは今やすっかりmicroSDが主流です。ワンセグを録画するなら1Gバイトくらいほしいところなのですが、まだmicroSDは高いですよね。ワンセグでも1分間に約3Mバイトとどうしてもデータが大きくなるので、データフォルダを大きくすることはお客様にとってメリットが大きいと判断しました。外部メモリの2Gバイトを加えると合計3Gバイトになるので、ポータブルオーディオプレーヤー並みですね」(横田氏)

 また、同時にワンセグの連続視聴時間も約5時間5分に延ばした。連続通話時間もW43SAの約240分から約280分へ、連続待受時間も約250時間から約290時間に伸びている。

 「バッテリーの容量は840ミリアンペアアワーとW43SAから変わっていないのですが、画面サイズが2.4インチから2.6インチになって、消費電力が大きくなっています。しかし、ハードウェアの改良とソフトウェア周りの効率化で、連続視聴時間を伸ばしました。これはもう至上命題でしたね」(横田氏)

機能の利用頻度で表示が変わる「ミステリーマン」

 W51SAでは、エンターテインメント系の機能もさらに充実している。画面やピクト、音などを一括して好みのものに変えられるEZケータイアレンジに、独自の「ミステリーマン」を追加。従来から「with Disney!」は三洋電機製端末の十八番だが、新たに加わったミステリーマンは、各機能の使用頻度に応じてキャラクターの動きが変わるというFlash。W43SA向けに提供されている「ドック バウ!」に引き続き、「アニマルシリーズ」として、W51SA専用EZケータイアレンジが、今後三洋電機のモバイルサイト「SANYOケータイプラネット」からダウンロードできるようになるという。

 また、頭の体操系ゲーム”として、「クイズdeトレーニング」をプリインストールしているのもちょっとしたポイントだ。

 「『クイズdeトレーニング』には『数字deクイズ』『音符deクイズ』『英語deクイズ』があります。このうち英語deクイズはかなり前の端末からずっと載せているんです。もともと英語辞書を載せたときに、それで何かできないか、ということで、ゲームとして入れたのがきっかけです。結構、ものすごく難しい単語も出てくるんですよ」(横田氏)

折りたたみ、回転2軸、そしてスライドと3タイプがそろった

Photo

 auの2007年春モデルには、ワンセグ+スライドという組み合わせがW51SAのほかにもあった。ケータイにワンセグを搭載するのが当たり前になりつつある潮流の中で、今後スライドタイプが主流になっていくのだろうか。最後に横田氏に聞いてみた。

 「当社としてはスライドでなければいけないとは考えていません。ただ、お客様のニーズでスライドが受け入れられているという事実はありますから、今後もスライドは検討材料になります。とにかく、W51SAが出たことで、ワンセグ対応の携帯電話に、折りたたみ(W43SA)、回転2軸(W33SA II)、そしてスライド(W51SA)と、3つのパターンがそろったことになります。当社のワンセグケータイは、ワンセグに特化するのではなくワンセグを普及させていこうというスタンスです。アナログに比べてテレビとして日常使用に耐える画質になっているので、そこでメリットを感じていただければいいな、というところでワンセグを搭載していきたいと思っています」(横田氏)

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