ここまで2007年のau春モデルの共通機能も含め、本機の特徴的な機能を主に検証したが、ここで紹介した以外にも、おサイフケータイ機能が使えるEZ FeliCaや、絵文字入りメールを作成できるデコレーションメール、最新ニュースを待受画面などにマーキー表示するEZニュースフラッシュなど、au以外の別キャリアでも必須となっている機能もしっかりとサポートする。
カメラは、画素数こそ2006年冬モデルの「W47T」や「DRAPE」と同一の324万画素だが、AF付き+手ブレ軽減機能も備わり、スライドボディであるために横向きで構えるデジカメスタイルで大変撮影しやすい。こちらは回転2軸ボディのW44Tと比較してもすこぶる良好だ。
最後に“携帯”としての基本機能が充実している点も重要だ。W52Tは最大1000件、1件あたり5番号/5メールアドレス(他機種は700件ほど/3番号/3アドレスのものも多い)のデータを登録できる大容量のアドレス帳を備え、文字入力には2タッチ入力もサポートし、より広範囲に読み予測を行う自社開発のMobile Rupoを引き続き搭載。英数変換機能やなども備え、予測候補数の表示数制限を撤廃。W44Tと比較して変換機能もかなり進化した。
あえて言うならば、高速通信規格であるEV-DO Rev.A対応機ではないため、テレビ電話機能が搭載されないこと、また、ワンセグの録画予約やPCサイトビューアーの横向き表示に対応しないのが残念なところ。しかし、これ以外では昨今、携帯に望まれる機能にほぼ対応しているといえる。


ポケベル方式の2タッチ入力にも対応(左)。かな入力モード時、英語・カナ、数字への変換候補にも切り替えられる機能のほか、年月、時分の単位や区切り入りの変換候補も表示する、W44Tから進化した日本語入力システム「Mobile Rupo」を搭載(中)。予測変換候補も、読みの最後の1文字まで予測範囲を拡大する独自のロジックを採用。例えば「ようか〜」と入力した時点で、「要求(ようきゅう)」「妖怪(ようかい)」「洋画(ようが)」などの予測変換候補も表示される。これらによりかなり入力効率が向上した印象(右)本機の魅力はやはり「ほぼ全部入り」に尽きる。
横向きでも持ちやすいスライドボディを採用し、音声出力をBluetoothで無線化できるため、移動中のワンセグ視聴にはもっとも適した端末だと言える。ワイドVGAディスプレイは言わずもがな、だ。メリットこそ多数あれ、デメリットはほとんどなく(本体がやや大きくなるくらいか)、Bluetoothとともに、一度体験してしまうと手放せない魅力となるはずだ。とにかく機能重視派のauユーザーには強力な選択肢になることは間違いない。
2月10日(土)の18時59分頃、CMキャラクターのBoAさんが登場する「W52T」の45秒拡大版テレビCMが放映されました。
東芝の携帯情報サイト「Play-T」では、このメイキング映像のほか、本CM各秒数のバージョン(45秒、30秒、15秒)が公開されています。
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