ワイドVGA+スマートセンサーで快適ブラウジング──「W51H」「W51H」レビュー(2/2 ページ)

» 2007年03月02日 00時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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スマートセンサー+右側面キーで自由度の高い操作を実現

W51Hの一番の特徴はやはり、PCサイトビューアーの使い勝手にこだわったことだ。メインディスプレイ面に装備したスマートセンサーは、8方向のスクロール、ポインタ操作に利用でき、ダブルタップすれば決定キーとしても機能する。PCでいうタッチパッドの役目をほぼそのまま果たしているのだ。

 ただし、スマートセンサーといっても形状は従来の携帯によく利用されている指紋センサーそのもの。“ポインティングデバイスとしては使いにくいのでは?”と思う人もいるだろう。だが、筆者が使った限り、操作は快適だった。

 操作は2通りある。1つ目は特定方向になぞるような操作。この場合、項目間を1つずつ移動したり、細かくスクロールできる。ひとこすりが8方向キーを1回押した操作に相当する。もう1つの操作は、いずれかの方向にスマートセンサーをなぞった後、そのままスマートセンサーから指を離さずに保持するというもの。こうすれば8方向キーのいずれかの方向を押しっぱなしにした時のように、連続しての項目間移動やスクロール動作が行える。慣れるとかなり快適に扱えるはずだ。

■スマートセンサーの操作動画


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片手で撮影、片手でW51Hの操作を行った関係上、スマートセンサーの操作がちょっと雑になっている点はご勘弁いただきたい。

 PCサイトビューアーの使い勝手をさらに強力にアシストするのが、端末の右側面(横向きだと上面)にあるシャッターボタンを除く6つのキーだ。PCサイトビューアーでは、左右キーが戻る/進むとなり、上下キーが拡大/縮小に割り当てられている。マナーキーは読み込みの停止、決定キーは決定と、長押しはメニュー画面の表示が割り当てられている。スマートセンサーと併用すれば、文字入力以外の操作でほとんど不便を感じない。

 PCドキュメントビューアーでは、左右キーがページ移動、スプレッドシートの場合はタブ間移動に対応。上下キーは拡大/縮小で、こちらもスマートセンサーと合わせれば便利に利用できる。EZナビウォークの地図表示で、キー操作はそのまま、上下左右、クリア、決定に相当する。また、スマートセンサーでの操作に対応しないメールやEZWebなども、右側面キーを利用すればディスプレイ部を表にして閉じた状態で閲覧可能だ。

Felicaロックも簡単に解除。便利な指紋認証機能

 スマートセンサーは、指紋認証機能もしっかりと備える。暗証番号を利用する機能制限の解除時に、暗証番号の代わりに指紋認証を利用できるのだ。4〜8桁の数字入力の代わりになるだけと思う人もいるかもしれないが、実際に使ってみると手軽で、積極的に使う気にさせられる。プライバシーの保護以外に、Felica機能を搭載した昨今の携帯では、盗難や紛失の際、金銭的被害に合う危険性も増えてきているため、重要な機能と言えるだろう。

 特に便利なのはディスプレイ部を表にして閉じた状態でのサイドキーロック、Felicaロックの解除だ。サイドキーロック時なら右側面キーのいずれかを操作して指紋認証、Felicaロック時なら右側面キーの下キーを長押しして指紋認証を行えばロックを解除できる。通常の状態とディスプレイ部を表にして閉じた状態ではスマートセンサーの位置が上下逆になるが、気にする必要はない。どちらの方向から指でなぞってもきちんと認識してくれる。

photophoto 通常の状態とディスプレイ部を表にして閉じた状態では、このようにスマートセンサーの位置が上下が逆になるが、どちらの方向から指を滑らせても問題なく認識する

 ちょっと残念なのは、サイドキーロックとFelicaロックを併用している場合、まずサイドキーロックを解除し、次にFelicaロックを解除するという2回の操作が必要になる点だ。サイドキーロック中であっても、右側面の下キーを長押しすればFelicaロックの解除が行えれば、かなり便利になったはずだ。この点は次モデルでぜひ改善してほしい思う。

使い勝手と機能のバランスが魅力の高機能端末

 W51Hはクセが少なく、使い勝手のよさに定評のある日立製作所製だけに、基本機能にこれといった不満は感じなかった。オンタイムとオフタイムでの使い分けに便利なWシーン機能も引き続き採用しており、au 2007年春モデルの共通機能になっているタスクの中断機能も備える。使い勝手は従来機種よりも向上している。

photo 付属のクレードルに乗せると、指定した画像やニュース配信などを自動で表示する「メディアスタンド機能」も装備。クレードルはUSBポートも備えており、充電とPC接続を同時にこなす

 最近の携帯では無視できないAV機能に関しても、着うたフルに加えてSD-Audioに対応。PCに保存済みのMP3ファイルのインポートも容易で、改善は進んでいるものの依然軽快さにかける「au Music Port」を利用せずに、手持ちの音楽CDなどを転送して楽しめる。

 動画再生は320×240ピクセル/15fpsが上限となるが、SD-Videoにも対応しているため、「Media Stage」などのSD-Video対応ソフトを利用すれば、ほぼ予備知識なしにPCに保存済みの動画ファイルを転送/再生できる。H.264にも対応し、拡大再生も行えるので、2.9インチの大画面をいっぱいに使った動画再生も可能だ。ヘッドフォン接続時に邪魔にならないスライド式の端子カバーを採用するなど、細かな配慮も忘れていない。

photophoto 音楽機能は着うたフル、SD-Audio、FMラジオ(EZ FM)に対応。オーディオプレーヤーとしても多機能だ。動画再生機能は、再生可能な解像度こそQVGAに留まるものの、2.9インチのワイド液晶を生かした再生が可能

 カメラ機能は有効200万画素ながら、オートフォーカス、手ぶれ軽減機能付きと、昨今の水準を満たしている。デジカメスタイルではガイド表示も横画面に最適化され、スマートセンサーと右側面キーを利用することで分かりやすい操作を実現した。

 au 2007年春モデルは、10機種中7機種がワンセグを搭載しており、同じワイドVGA液晶のW52Tもワンセグ対応機であるため、W51Hの注目度は低い。しかし、ワイドVGA液晶を生かした使い方という点では、PCサイトビューアーが横表示に対応しているのは大きな魅力で、スマートセンサーや右側面キーを活用した操作性もよい。

 “ワンセグが必須”という人は最初から購入対象に入っていないだろうが、テレビよりはWebが重要という人は、ここまで挙げた機能に魅力を感じる人はいると思う。スマートセンサーを用いた操作性は秀逸で、ぜひ店頭のホットモックなどで体験してほしい。意外なほどの快適さに驚く人も多いはずだ。

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