ドコモの2007年夏モデルとして登場したシャープ製FOMA端末「SH904i」は、折りたたみ型のボディにアルミ製の背面パネルを採用したスタイリッシュなモデル。詳細についてはこちらに詳しいが、ソリッドブラック、クリスタルホワイト、プレミアムピンク、ラインブルーの4色それぞれに異なる表面処理を施しているのが特徴だ。
外観に引き続き、各種の機能を見ていこう。ボディ裏面にある有効約320万画素のオートフォーカス(AF)付きCCDカメラは、SH903iと共通のものだ。SH904iではカメラ機能に「名刺リーダー」と「パノラマ撮影」機能を追加しているのが目を引く。
名刺リーダーは通常の撮影と同じように名刺を撮影すると、名刺上の文字を読み取ってくれる。読み取ったデータはアドレス帳に登録できる。地紋が入っていたり、文字と背景のコントラストが弱かったりするデザインの名刺は読み取りにくいが、多少斜めに撮影しても文字を認識してくれ、実用性は十分だ。
また、パノラマ撮影はパノラマ画像を合成する機能。複数枚の静止画を撮影してつなげるのではなく、SH904iをパンさせながら撮影するだけで、自動的に合成してくれる。
ノートPCのタッチパッドのような操作感を持つ「TOUCH CRUISER(タッチクルーザー)」は、SH904iで新たに搭載された特徴的な機能の1つだ。十字キー上部のスペースを指でなぞることにより、画面上のポインタの移動や画面スクロールが可能。ダブルタップすることで、ポイントしている部分の選択(決定)もできる。
この機能はメインメニュー画面の操作や、フルブラウザ、iモードブラウザで使用可能。フルブラウザやメインメニューでは、矢印形のカーソルを上下左右に自由に動かし、リンク上ではポインタが手の形に変わって選択できることを表す。このカーソルはきせかえツールを使って変更することも可能だ。通常のメニューや電話帳などでは、反転表示されたカーソルを上下、左右に動かせる。
シャープ製端末では、伝統的にメニューなどの表示に同社オリジナルのLCフォントを採用しているが、SH904iでは新たに「SHクリスタルタッチ」フォントを追加。従来よりやや丸めの優しい印象の文字で、太くて視認性も高い。メニュー、メールなどの表示はもちろん、ブラウザの文字まで変更できる。なお、待受画面で5キーを長押しすると、メニューなどの文字を一括で拡大/元に戻す「ワンタッチ文字拡大」機能も新たに用意した。
SH904iは、904iシリーズで新たに搭載された「直感ゲーム」にも対応している。サブカメラの画像から本体の傾きや動きを検出するモーショントラッキング方式を採用しており、これを利用する直感ゲームとして「直感♪クラッシュ・バンディクー」をプリインストールしている。また、GPS対応ナビアプリ「NAVITIME for SH」もモーショントラッキングに対応しており、本体を傾けて地図をスクロールできる。
また、マンガ・ブックリーダーの機能を拡張し、コミックコンテンツに対応したのも隠れたポイントだ。最大3Mバイトまでのコンテンツをダウンロードして楽しめる。このコミックコンテンツの1つとして、週刊少年ジャンプで人気の尾田栄一郎氏による「ONE PIECE」をプリインストールしている。
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