F904iはF903iシリーズと比べると、ディスプレイ側面を押し上げるようして片手で開くことも容易になったように思う。その新たな回転機構により、縦向き状態でもよりしっかりと位置が保持されるようになったためだろう。
片手でディスプレイを開く場合は、ディスプレイと本体の間に指を差し込んで上に押し上げるように操作すると思う。意図して横向きに押し上げない限り、通常の折りたたみ型端末のように片手でスマートにディスプレイを開けられるだろう。
ちなみに背面にサブディスプレイを装備したかわりに、閉じたままディスプレイ部を少し回転させて利用する「チョコモーション」機能がなくなった。サブディスプレイで時刻などを確認できるので、閉じたままディスプレイを回転させる意味がほとんどなくなったためだろう。
ディスプレイを横向きにしてカメラを起動すると、メニューインタフェースもきちんと横向き用に変更される。また、撮影する画像は縦画面でのQVGA(240×320ピクセル)サイズから832×1500ピクセルのサイズに設定し、横向きで撮影するとそのまま横位置で保存できるようになっていた。
ちなみにカメラはAF機能付きの有効約320万画素CMOSで、最大サイズは1500×2000ピクセル。横位置保存は832×1500ピクセルまでと、やや中途半端な値までなのが気になるが、ディスプレイが回転してもレンズ向きは変わらない機構ということで、撮像素子の短辺が横幅の上限に達してしまうためと予想される。

撮影サイズをQVGA(240×320ピクセル)から832×1500ピクセルまでのサイズに設定すると、ディスプレイの向きと連動して縦位置/横位置写真を撮り分けられる。ちなみにQCIF(176×144ピクセル)サイズ以下はiモーションの互換性の問題もあるためか横位置に固定されている
3.1インチの大画面、ワンセグ対応のヨコモーション──「F904i」
写真で解説する「F904i」
3.1インチワンセグ、3インチWVGA+HSDPA、タッチパッド、体感ゲーム、スリム&小型──ドコモ夏モデル発表Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.