ウィルコムは6月29日、シャープ製のWindows Mobile 6搭載スマートフォン「Advanced/W-ZERO3[es]」の店頭予約を開始した。6月29日から7月1日までの3日間、タッチ&トライイベントを開催する東京・秋葉原のヨドバシカメラ マルチメディアAkibaには、最大200人の行列ができた。
ウィルコム取締役執行役員副社長の土橋匡氏は「W-ZERO3、W-ZERO3[es]に続き、Advanced/W-ZERO3[es]も多くの方から支持をいただき感謝している。現場の営業部隊も、これまで以上の大きな手応えを感じているようだ。他キャリアにも優れたWindows Mobile搭載端末が登場するなど、今年はスマーフォン元年といえる。トップシェアという我々のポジションを確固たるものにしたい」とコメントした。
同社は本機で、よりカジュアルな層への支持拡大と、他社の携帯電話や音声端末と併用するダブルホルダー需要への訴求を図りたい考えだ。
「レーベルゲートとの音楽配信サービスを発表したが(6月28日の記事参照)、今後はこうしたカジュアルな利用の提案がポイントになるだろう。Advanced/W-ZERO3[es]は、赤外線ポートや名刺リーダーの搭載、カメラ性能の向上など“携帯電話らしさ”を高めている。従来のW-ZERO3ファンやWindows Mobileファンとは別に、もっと手軽に使いたい層にも受け入れられると思う。また、携帯電話でパケット定額プランを申し込む人が増えているが、Advanced/W-ZERO3[es]をもう1回線持ってもトータルな金額は同じか安い。Advanced/W-ZERO3[es]であれば、低額でパケット通信を活用できることを訴求したい」(土橋氏)
米国でまもなく発売となるApple Computerの「iPhone」については「スマートフォン市場を活気付けてくれる存在でもあり、大変注目している」(土橋氏)と述べた。
今までのW-ZERO3シリーズと同じように行列ができるほどの人気となったAdvanced/W-ZERO3[es]だが、生産体制の見直しなどでW-ZERO3やW-ZERO3[es]の時のような在庫不足は発生しないという。目標出荷台数は公表していないが、できるだけ早く10万台を突破するのがファーストステップになる(6月7日の記事参照)。
また、現在シルバーしかないボディカラーだが、さまざまなカラーバリエーションを検討中で、できるだけ早い時期に登場させたいとした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.