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» 2007年08月31日 17時22分 公開

Mobile Weekly Top10:子供の携帯利用が不安なとき、親はどうすればいいのか

子供の携帯利用に関する問題が深刻化する中、親はどう対応すればいいのか。子供の携帯ネット利用を調査・研究する下田教授の取り組みを聞いた。

[後藤祥子,ITmedia]

 夏休みも終わりに近づく中、アクセスランキングのトップを飾ったのはLG電子のブランドケータイ「Shine」のトピックだった。同端末は「グッドデザイン・プレゼンテーション2007」のグッドデザイン賞にノミネートされ、二次審査の対象となっている。「The PRADA phone by LG」とともに日本での登場を期待したい端末だ。

子供の携帯利用が不安──。親の対応策は

 8月28日、毎日新聞社とDeNAの主催による「10代の『ケータイ事情』──子供と携帯電話の明るい未来を目指して」と題したイベントが開催された。

 このイベントは、識者の講演やパネルディスカッションを通じて、携帯電話が子供に及ぼす影響や問題点、解決策を探るという趣旨で開催されたもの。携帯を通じて知り合った男らが見ず知らずの女性を殺害するといういたましい事件が起こった直後でもあり、来場者は講演やパネルディスカッションに熱心に耳を傾けていた。

 子供の携帯ネット利用に関する負の側面について調査・研究を行っている群馬大学社会情報学部大学院の下田博次教授は、「インターネットは成人向けメディア。“判断・自制・責任”が伴わないと使うのが難しい」と指摘。子供に携帯を与える際には、「欲しがる目的をはっきりさせ、子供の判断力を見ながらルールを決めるべき」と話す。

 携帯の悪用から子供を守るために保護者がするべきこととしては(1)保護者の立場からメディアの特性を理解する(2)自分の子供、地域の子供を、学校と協力して守り育てる(3)親の目で、子供を喜ばせるネットサービスや商品を冷静に評価する(4)携帯利用問題を抱える地域の子供の相談にのる という4点を挙げた。

 親の中には携帯に詳しい人もいればそうでない人もおり、また携帯に対する考え方にも温度差があることから、1軒の家庭だけで携帯について学ぶのではなく、地域ぐるみ・社会ぐるみでの取り組みが重要だとしている。またキャリアに対しては、携帯が子供に与える影響を真剣に考えるべきと強調した。

 下田教授のホームグラウンドである群馬県では、インターネットの有害情報から子供を守る役割を担う市民インストラクターを養成しており、子供や親の相談役として活動しているという。こうした同氏の活動は、子供のネット利用を考えるNPO「ねちずん村」のサイトで紹介されている。

アクセス制限にも課題

 携帯3キャリアとTCAは2006年11月、有害サイトアクセス制限サービスを強化すると発表した(2006年11月の記事参照)。この施策では、出会い系サイトや有害サイトへのアクセスを制限する「有害サイトアクセス制限サービス」の認知を徹底するとともに、未成年の契約時には、携帯ネットの利用について親の同意を得なければ申し込みを受け付けないこととしている。

 契約時の親の同意について“周知徹底していない”と指摘するのは、保護者や教職員向けに「e-ネット安心講座」の講師を派遣しているe−ネットキャラバンの山田能弘氏だ。「罰則があるわけではなく、守られていないこともある」(山田氏)。

 また、若年層の利用が約半数を占める勝手サイト「モバゲータウン」を運営するDeNAの南場智子社長は、有害サイトのフィルタリング方法について考えてほしいと話す。

 キャリアのフィルタサービスは、子供がアクセスできるサイトについて“公式サイト”を基準に決める傾向がある。ただ、勝手サイトが一律に有害サイトとみなされると、悪用を防ぐ対策を講じているモバゲータウンのようなサイトまでも、有害サイトと見なされてしまう。「サポートを徹底しているのに、一緒にされるのが残念」(南場氏)



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