NTTドコモは、青山・TEPIAで開催されたモバイルソリューション分野の専門展示会「MCPCモバイルソリューションフェア2007」の同社ブースに、7月に発表したFOMAハイスピード対応のUSB接続端末「A2502 HIGH-SPEED」の実機を展示。HSDPAを利用した下り最大3.6Mbpsの高速通信をデモしていた。
A2502 HIGH-SPEEDは、韓AnyDATAが製造する端末で、NTTドコモが資本参加した韓KTFと共同で開発、調達される。対応する通信規格はHSDPAとW-CDMA(800/2100MHz)で、FOMAハイスピードエリア外では最大384Kbpsで通信を行う。また、3G国際ローミングに対応しており、海外でも利用可能だ。
PCにはUSB端子で接続し、付属のユーティリティソフト「コネクションマネージャー」でネット接続が行えるほか、アドレス帳管理やSMSの送受信が行える。なお、電波状況をアンテナ本数で表示するが、FOMAハイスピードエリアの確認機能は搭載しない。対応するOSは、Windows 2000 Professional(SP4)/XP(SP2)/Vista(64ビット・32ビット)で、NTTドコモのFOMA向けISPサービス「mopera U」が利用できる。
説明員によると発売時期は「もう間もなく」で、料金プランについては「当初はデータ通信専用のFOMAデータプランによる従量制になるが、PC接続用の定額プランも検討している」(説明員)とのこと。このPC用のデータ定額とは、NTTドコモが以前からアナウンスしているFOMA向け64kbps限定定額プランを指すようで(4月27日の記事参照)、2008年1月にサービスを終了するPHS向けデータ定額サービス「@FreeD」の代替となるサービス。64kbps以上の速度で通信したい場合は、従量制のプランを選ぶことになるようだ。
A2502 HIGH-SPEEDのパッケージには、端末本体のほかUSB延長ケーブルや固定用ホルダ、キャリングケース(試供品)が付属。ソフトはコネクションマネージャーのほかに、パケット量測定ツールやmopera Uへの接続設定ソフトなどを同梱する。
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