PHSチップの開発・供給を行うエイビットは、ワイヤレスジャパン2008のウィルコムブース隣に出展。2007年のWILLCOM FORUM&EXPO 2007で自営モード対応のW-SIMや、GPSユニット付きW-SIM、BASICによるプログラマブルW-SIMを出展し、今年のWILLCOM FORUM&EXPO 2008でW-OAM typeG対応のW-SIMを発表した同社だけに、今回もSIM STYLEやPHSの可能性を追求したユニークなアイテムが多く登場した。
目玉は、同社代表取締役兼CEOの檜山竹生氏が「これを見てニヤっとしてもらえればそれでいい」という超自信作の「ストラップフォン」。2台目需要を狙った超小型・超軽量の“フリスク”サイズPHS端末で、同社が得意とするPHSチップの技術を駆使、PHSモジュールであるW-SIMにインタフェースや通話機能を直接組み込んで超小型化を実現した。実際に、開幕早々これを見て“ニヤッ”と笑って満足げに帰ってしまった来場者もいたそうで、参考出展とはいえウィルコムブースの隣で見せるにはなかなか刺激的でSHARPENS YOU UPなひと品だ。
メインディスプレイには、小さくても見やすい有機ELを採用し、音声通話はもちろんライトメールの送受信機能も搭載。Bluetoothも内蔵しておりワイヤレスヘッドセットも利用もできる。連続待受時間は約400時間を目標にしているという。

“フリスク”サイズの「ストラップフォン」。W-SIMに、ディスプレイとダイヤルキー、マイク、スピーカーを直接付けてしまったような超小型端末だ。ストラップフォンをイメージしたフリスクケースも配布していた
ウィルコムブースにも展示されていたW-OAM type G対応のW-SIM。変調方式に64QAMを採用し、4xパケット方式により最大約380Kbpsの通信が行える。担当者によると「間もなく(ウィルコムから)正式発表されるのでは」とのこと(写真=左)。「P3」は、W-OAM type G対応W-SIMを支えるPHSチップセットAX30の評価用ボード。P3デジタルチップとP3アナログチップの1組で4x通信を行う。2組あれば8xパケット方式で最大約800Kbpsの通信速度が可能になるが、現状ではサイズ的に難しいという。将来的にワンチップ化することで集積化を図るという(写真=右)

Bluetoothトランスポンダは、PCとBluetooth接続できるW-SIM用ジャケット。ワイヤレスモデムとして利用できる(写真=左)。W-SIMを使ったPHSモバイルセントレックスのソリューション(写真=中央)。SIP/自営PHS/公衆PHSを相互に接続でき、W-SIM対応端末でFMCを実現できる(写真=右)

関連会社のアルテルは中国で展開するPHS端末を出展(写真=左)。ブラックの端末はGSMとPHSのデュアル端末で、バッテリーパックの裏にGSM用SIMスロットとPHS用PIMスロットが並んでいる(写真=中央)。データカードも多数ラインアップ。仕様は日本の端末と同じなそうだが、インフラの問題で最大128kbps止まりだという(写真=右)

半径3メートル程度のエリアにワンセグ放送を送出する、免許不要のハンディ型ワンセグ送信機「ACS1000」(写真=左、中央)。SDカードスロットを内蔵しており、SD内の映像(最大15分まで)を繰り返し再生して放送する。単三形乾電池3本で約8時間動作するほか、AC電源にも対応している。ネットワークに対応した「ACS2000」も開発中だ(写真=右)
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