W22Hのボディは、スライドヒンジを固定するネジを含めかなり多数のネジで止められている。まずはバッテリーカバーの内側にある2本のネジと、裏面のシールで目隠しされたネジ2本を外し、裏側のカバーを外す。ここを止めるネジはトルクスネジ(T-5)。するとバッテリーを装着するための平らなスペースと、miniSDスロットがあらわになる。メイン基板はプラスチックのツメで止まっているだけなので、ツメを少し開いてやると簡単に外れた。さらに下ケースと金属製のヒンジを固定する4本のネジを外すと下ケースと上ケースが分離する。内部のネジは一般的なプラスネジだ。


さらにプラスネジを4本外すと、下ケースとヒンジ部分が分離する。下部に見える白いパーツはイルミネーションパーツ。着信時などにここが光る仕組み。ヒンジは金属製だ。スライドの上下に合わせてフレキケーブルが動く様子や、スライドの上端と下端では金属製のパーツがケースに引っかかるツメが用意されているのが分かる下ケースを完全に取り外した後、カメラユニットの下とヒンジの下端にある黒いプラスネジを4本外すとディスプレイ面のカバーが外れる。しかしこの状態ではまだスライドヒンジはしっかり固定されている。簡単に見つかった2本のネジを外しても、びくともしない。さて、どこが止まっているのかとあやしそうなところをチェックしていくと、WINロゴの付いた薄いカバーを発見した。これをめくってみると、その下にレールを固定する4本のプラスネジが出てきた

CCDカメラの左下と右下にある2本のネジと、シャシーの下側、ヒンジの両側にある2本のネジを外すとディスプレイ周りのカバーが外れる。さらに、すぐ見つかったレールの脇のネジを2本外してもヒンジはしっかり固定されており、WINロゴの付いたカバーの下にある4本のネジを外してようやくヒンジを取り出せた下ケースと4本のネジで、上ケースと6本のネジで固定されていたスライドヒンジ。さすがに動作の要の部分だけあって厳重に固定されていた。スライドアシスト機構は2本のバネで構成。バネは2巻きだ。ある位置まで力を加えて押してやると、あとはバネの力で反対側へと勝手に進んでくれる。
ヒンジを外すと、ヒンジと一緒に固定されていたディスプレイ周りのシャシーが外せ、上ケースの裏側と液晶パネル、基板が分離できるようになる。


上ケースの基板は比較的シンプル。大きなチップがあるが、シールドされていてチップの型番などは確認できなかった。直径14ミリのステレオスピーカーも存在感がある。カメラユニットはCCDタイプでかなりの厚さがある最後にメイン基板を見てみよう。裏側は先ほども見えたように、バッテリーを搭載するスペースとなっており、大きなパーツはminiSDのスロットくらいだ。表側はシールドされたQualcommのMSM6500チップセットのRF部分とダイヤルキーのスイッチがある。ダイヤルキー部分を外すと、MSM6500チップセットの心臓部、MSM6500と思しき大きなチップが現れる。


裏側はminiSDスロットがあるくらいで、ほぼ真っ平ら。表にはベースバンドチップMSM6500の主要部品が載っている。RF部分のチップは、金属製の枠で囲まれた部分にRFR6120(左上)、RFT6120(右上)、RFR6125(中央下部)を搭載する。左下のやや大きめのチップはQualcomm製のパワーマネジメントIC、PM6650
KDDI初、スライドボディの着うたフルWIN〜「W22H」
後発だから負けられない〜「W22H」、スライドボディの秘密
「どこまでやれば気が済むのか」〜機構設計者をぼやかせた「W22H」
ケータイカメラ画質研究ラボ:使い勝手は良好、画質はもう一息〜「W22H」
昔のケータイの中身が見たい:第1回 FOMAの魅力を盛り込んだ“ビジュアルタイプ”端末──「P2101V」
昔のケータイの中身が見たい:第2回 “世界初”になれなかった三菱製メガピクセルカメラ携帯──「D505i」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.