20世紀少年「俺たちのもとに取り戻そう」:Mobile&Movie 第326回

» 2008年10月10日 16時11分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名20世紀少年
監督堤幸彦
制作年・製作国2008年日本作品


 今回ご紹介する作品は、浦沢直樹原作の人気コミックを映画化した『20世紀少年』。三部作の序章となる本作では、主人公たちの少年時代から20世紀の終わりを迎えるまでのストーリーがノンストップで展開します。

 以下、内容に触れますので、これから見る予定の方は注意して下さい。

 アポロ11号が月面に着陸した1969年、少年時代のケンヂは、放課後に仲間とひみつ基地を作って遊んでいました。ひみつ基地に入れるのは“ともだち”だけ。ヨシツネ、マルオ、オッチョ、モンちゃん、ドンキーと、ケンヂの仲間は増えていき、一緒にひみつ基地で未来の夢を語り合ったのでした。

 それから十数年の時を経て、ケンヂ(唐沢寿明)はロックスターになる夢を諦め、実家のコンビニで店長として働いていました。失踪した姉が残した赤ん坊の面倒を、母親と交代で見るような生活感あふれる毎日。小学生時代はいつでもワクワクしていたのに、そんな気持ちもどこかに消え去っていたのです。

 そんなある日、ケンヂの忘れかけていた子供時代の記憶を蘇らせるかのように、小学校の同窓会が開かれることになりました。すっかり大人になってしまった同級生たちの名前が思い出せず、焦るケンヂ。昔の面影が残るマルオ(石塚英彦)やヨシツネ(香川照之)を見てほっとしている時に、ケンヂはある噂を耳にします。

 最近、急激に信者の数を増やしているカルト教団のシンボルマークが、ケンヂが子供の頃作ったものにソックリだと言うのです。それは「ケンヂたちの仲間の誰かが、その宗教に関わっているのでは」という憶測が流れるほど似ており、身に覚えのないケンヂはとまどいます。そして同窓会が終わった後も、気になって少しずつ調べ始めたのでした。

 さらに、ケンヂのもとにドンキー(生瀬勝久)が死んだという訃報が入ってきます。ドンキーもまた、子供時代に一緒にひみつ基地で遊んだ仲間。そのドンキーが生前、ケンヂ宛てにカルト教団との関連を伝える手紙を出していたことも分かります。ケンヂはその手紙から、カルト教団の教祖が自らを“ともだち”と名乗り、世界征服を企んでいることを知ることに……。さらに、世界征服はケンヂが子供の頃に書いた“よげんの書”通りに進行するというのです。

 そして実際に小学生のケンヂが思いつきで書いた“よげんの書”の通り、サンフランシスコでは流血死事件が起きていました。はかり知れない強大な力が働き、何者かが本気で世界を征服しようとしていることをケンヂは悟ります。

 カルト教団のマークは、もともとケンヂたちの友情の証に使っていたもの。

 「俺たちのもとに取り戻そう」

 ケンヂはヨシツネの携帯電話にメールを送ります。マルオやモンちゃん(宇梶剛士)、フクベエ(佐々木蔵之介)など、当時の仲間にも声をかけ、ケンヂは“ともだち”に立ち向かうことを決意します。そこには、小学生時代から男まさりで正義感の強かったユキジ(常盤貴子)も加わりました。20世紀最後の日、“よげんの書”に書いた世界の終わりはやって来てしまうのでしょうか。ケンヂの運命、そして“ともだち”の正体は?

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