「AQUOSケータイ W64SH」と同じくフルワイドVGA液晶を搭載する前モデルの「W62SH」は、EZwebや一部のEZアプリのフォントがVGA対応しておらず、せっかくの高精細液晶が生かされていない印象だった。AQUOSケータイ W64SHでは改善されただろうか。
W64SHも、EZwebや一部のEZアプリ、ワンセグのデータ放送などのフォントはフルワイドVGA液晶で映えるものは使われておらず、文字の輪郭がギザギザでジャギーが目立つ。
W64SHは大型かつ高精細なフルワイドVGAの3.5インチ液晶を搭載するだけに、待受画面やPCサイトビューアーなどを全画面表示できるのかという質問が寄せられた。
W64SHで全画面表示できる機能は、ワンセグや録画したワンセグ番組、LISMO Videoなど。そのほかの機能では、ディスプレイ上端に54ピクセルのインフォメーションエリアが表示され、480×800ピクセル分しか待受画面やコンテンツを表示できない。このインフォメーションエリアの表示をオフにして480×854ピクセルのフル画面表示をすることもできない。
待受画面の設定範囲は480×800ピクセルなので、480×854ピクセルの画像を待受設定すると画像が縮小され、左右の端にスペースができてしまう(480×854ピクセルの画像になるので)。このスペースを消すには画像を拡大して上下をトリミングする必要がある。ちなみに、W64SHのカメラの「壁紙サイズ」は480×800ピクセルなので、W64SHの壁紙サイズで撮影した画像は、スペースを残すことなく待受画面に全体表示できる。
PCサイトビューアーには「全画面表示」の設定があるが、全画面表示しても、ディスプレイ上端の54ピクセルのみが残ったままとなる。
W64SHは光TOUCH CRUISERを使って閉じたままAV機能やカメラ、PCサイトビューアーなどを利用できる。では、閉じたまま通話もできるのか、という質問が寄せられた。本体を閉じた状態で着信した場合、側面の発話キーを押すとそのまま通話できる。通話を終えるには側面の終話キーを長押しすればよい。
ただ、サイドキーは本体側のダイヤルキーより小さく、(側面の)発話キーと終話キー間には微妙に距離があるので位置関係をつかみにくいのが難点。さらに、終話するには“長押し”する必要があり、最初は操作に少し戸惑うかもしれない。
本体を閉じた待受状態でメールを受信すると、新着メール受信を知らせる画面に変わり、光TOUCH CRUISERで「OK」を選ぶと待受画面に戻る。待受画面には新着メールのアイコンが表示され、もう1度光TOUCH CRUISERでメールアイコンを「選択」をすると、受信ボックスが表示され、(フォルダ表示をオンにしている場合)受信したフォルダにアクセスすると新着メールを読める。
つまり、閉じたまま新着メールを読むには、受信画面で「OK」を選択→待受画面で新着メールアイコンを選択→受信ボックスで該当フォルダを選択、という3ステップが必要になる。ソフトバンクモバイルの「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」のように、受信画面でOKを選ぶと即メール一覧画面にアクセスできればよかったのだが、次期モデルでの改善に期待したい。
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