第2回 内蔵フォントはどこまでVGA対応?――「AQUOSケータイ W64SH」「AQUOSケータイ W64SH」の“ここ”が知りたい

» 2008年12月16日 22時22分 公開
[田中聡,ITmedia]
photophoto AQUOSケータイ W64SH。本体色は左から「アースグリーン」「ギャラクシーブラック」「マーズレッド」

質問:EZwebのフォントはVGA対応か

 「AQUOSケータイ W64SH」と同じくフルワイドVGA液晶を搭載する前モデルの「W62SH」は、EZwebや一部のEZアプリのフォントがVGA対応しておらず、せっかくの高精細液晶が生かされていない印象だった。AQUOSケータイ W64SHでは改善されただろうか。

 W64SHも、EZwebや一部のEZアプリ、ワンセグのデータ放送などのフォントはフルワイドVGA液晶で映えるものは使われておらず、文字の輪郭がギザギザでジャギーが目立つ。

photophoto EZwebのフォントはジャギーが目立ち、せっかくの高精細液晶が生かされていない。ワンセグ(データ放送や字幕)フォントも同様だ
photophotophotophoto LISMO PlayerやEZ・FM、ケータイdePCメール、モバイルSuicaアプリなどのEZアプリもVGAフォントには対応していない
photophotophotophoto メニューやメールには、なめらかで読みやすい「アウトラインフォント」が採用されている(写真=左端、左中)。アウトラインフォントが有効になるのは、文字フォントを「太ゴシック」か「明朝」に設定した場合。「スタンダード(ゴシック)」フォントや文字サイズを「小」以下に設定している場合はアウトラインフォントは適用されない(写真=右中、右端)

質問:フル画面表示できる機能は

 W64SHは大型かつ高精細なフルワイドVGAの3.5インチ液晶を搭載するだけに、待受画面やPCサイトビューアーなどを全画面表示できるのかという質問が寄せられた。

 W64SHで全画面表示できる機能は、ワンセグや録画したワンセグ番組、LISMO Videoなど。そのほかの機能では、ディスプレイ上端に54ピクセルのインフォメーションエリアが表示され、480×800ピクセル分しか待受画面やコンテンツを表示できない。このインフォメーションエリアの表示をオフにして480×854ピクセルのフル画面表示をすることもできない。

 待受画面の設定範囲は480×800ピクセルなので、480×854ピクセルの画像を待受設定すると画像が縮小され、左右の端にスペースができてしまう(480×854ピクセルの画像になるので)。このスペースを消すには画像を拡大して上下をトリミングする必要がある。ちなみに、W64SHのカメラの「壁紙サイズ」は480×800ピクセルなので、W64SHの壁紙サイズで撮影した画像は、スペースを残すことなく待受画面に全体表示できる。

 PCサイトビューアーには「全画面表示」の設定があるが、全画面表示しても、ディスプレイ上端の54ピクセルのみが残ったままとなる。

photophotophotophoto 480×854ピクセルの画像は“全体表示”はできるが“全画面表示”はできず、設定しても左右に不自然なスペースができてしまう(写真=左端、左中)。PCサイトビューアーは480×800ピクセルのスペースに「全画面表示」できる。写真右中が通常表示、右端が全画面表示したもの

質問:閉じたまま通話できるか

photo 左端の発話キーから通話の応答、右から2番目の終話キーから終了ができる

 W64SHは光TOUCH CRUISERを使って閉じたままAV機能やカメラ、PCサイトビューアーなどを利用できる。では、閉じたまま通話もできるのか、という質問が寄せられた。本体を閉じた状態で着信した場合、側面の発話キーを押すとそのまま通話できる。通話を終えるには側面の終話キーを長押しすればよい。

 ただ、サイドキーは本体側のダイヤルキーより小さく、(側面の)発話キーと終話キー間には微妙に距離があるので位置関係をつかみにくいのが難点。さらに、終話するには“長押し”する必要があり、最初は操作に少し戸惑うかもしれない。

photophotophoto 着信したら側面の発話キーで応答できる。また、側面の終話キーで応答保留でき、光TOUCH CRUISERの横にあるマナーキーから簡易留守メモの録音を開始できる(写真=左)。同じく着信時に、光TOUCH CRUISERから「メニュー」を呼び出すと、応答保留、着信転送、着信拒否ができる(写真=中)。通話中に側面の終話キーを長押しすると通話が終了する(写真=右)

質問:閉じたまま新着メールをチェックできるか

 本体を閉じた待受状態でメールを受信すると、新着メール受信を知らせる画面に変わり、光TOUCH CRUISERで「OK」を選ぶと待受画面に戻る。待受画面には新着メールのアイコンが表示され、もう1度光TOUCH CRUISERでメールアイコンを「選択」をすると、受信ボックスが表示され、(フォルダ表示をオンにしている場合)受信したフォルダにアクセスすると新着メールを読める。

 つまり、閉じたまま新着メールを読むには、受信画面で「OK」を選択→待受画面で新着メールアイコンを選択→受信ボックスで該当フォルダを選択、という3ステップが必要になる。ソフトバンクモバイルの「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」のように、受信画面でOKを選ぶと即メール一覧画面にアクセスできればよかったのだが、次期モデルでの改善に期待したい。

photophotophotophoto 受信画面で「OK」を選んでも待受画面に戻ってしまうので、新着メールのアイコンから受信ボックスにアクセスする

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