マイクロソフトは12月19日、報道関係者向けの懇親会を開催した。同社は2008年9月の「CEATEC JAPAN 2000」でWindowsの新しいブランドコンセプト「LIFE WITHOUT WALLS 壁のない世界へ」を発表。そしてこのコンセプトを実現するサービスとして12月16日に開始したのが、「Windows Live フォト ガジェット」だ。
マイクロソフト 代表執行役 副社長 コンシューマー&オンライン事業部担当の堂山昌司氏は同社の新しいブランドコンセプトの方向性について、「PCとモバイル、Webを生活の中でどう連携させていくかが重要」と話した。
また、マイクロソフトの大きな目標を「1家に1台のPCではなく、1人1台のPCを持てるようにすること」とした。「日本はケータイが発達しているが、ケータイのヘビーユーザーはPCのヘビーユーザーにもなりえる。最近はイー・モバイルが100円でPCを販売するなど、低価格PCも増えている。価格が安くなることで、PCを体験できるお客さんが増えることはいいこと」と、まだPCユーザーを増やす余地はあることを強調した。
マイクロソフト 執行役 常務 コンシューマー&オンライン事業部 コンシューマー&オンライン マーケティング 統括本部長の笹本裕氏は「Windowsは新しい時代に入りつつある。社内ではWindows Vista、Windows Mobile、Windows Liveが“Windows 3兄弟”と呼ばれており、この3つがつながることで、壁のない世界が実現できる。マイクロソフトはPC向けブランドとして親しんでいただいたが、いろいろな機器とつながるという新しい定義を体感してほしい」と話した。
「Windows Live フォト ガジェット」は、この“3兄弟”の連携を体現した新サービス。デスクトップに設置したガジェットからWindows Liveへアクセスして画像をアップロードし、ほかのユーザーと写真を共有できる。
写真はデスクトップに表示されたガジェットにドロップするだけでアップロードされる。アップロードした写真は、最大25Gバイトのオンラインストレージ「Windows Live SkyDrive」に保存される。25Gバイトは「無料のオンラインストレージでは最大容量」(説明員)だという。さらに、ほかのユーザーが写真をアップロードすると、その情報をガジェットに通知する機能も用意した。
現在、Windows Live フォト ガジェットはPCでのみ利用できるサービスだが、2009年1月にはWindows Mobile 6.1搭載のスマートフォン向けのガジェットアプリが提供される予定。なお、スマートフォンとケータイどちらも、Windows Liveに投稿された画像の閲覧とアップロードはできる(写真をアップロードするにはWindows Live IDの取得が必要)
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