ブースの片隅では、携帯電話に適した、頭の動きやディスプレイの傾きに応じて見え方が変わる、“実物を手に持ったような感覚”を実現する携帯型3Dディスプレイも展示していた。
auの「Woooケータイ H001」などに採用されている3Dディスプレイは、電気的に制御されたフィルター「視差バリア」を搭載し、透過と遮断を制御して、右目と左目ぞれぞれに異なる映像を送ることで立体表示を実現するステレオ方式と呼ばれるもの。この方式では、なるべくディスプレイに正対して見る必要があるほか、多少角度をずらして見ても映像の視点は変わらない。
一方ドコモが展示していた3Dディスプレイは、XGA(1024×768ピクセル)表示に対応した高精細な液晶パネルの表面にレンチキュラーレンズを配し、8方向の画像を1枚に合成して表示するため、見る位置によって見え方が変化する。ディスプレイを左右に傾けると、それに合わせて立体物の側面が見えたり、前後のものの重なり方が変わったりするのだ。視点1方向あたりの解像度はQVGA(320×240ピクセル)程度のものだという。
写真で紹介するのは難しいが、説明員によると「視点を左右に動かすことで、立体物の側面などをのぞき込むような感覚で画像や映像を見せることができるのが特徴」とのこと。このパネルと加速度センサーを組み合わせ、端末を手に持って動かしながら立体映像を鑑賞したり、ゲームを楽しんだりできるデモもしていた。
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