「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の世界観を携帯電話に凝縮したエヴァンゲリヲンケータイ「SH-06A NERV」は、ドコモとシャープ、そして庵野秀明氏、スタジオカラーのコラボレーションによって生まれた端末だ。
商品のコンセプトは“NERVの官給品”ケータイ。実際に特務機関NERVの機関員に対して支給されたケータイという設定の下、色や手触り、ロゴなどをデザインした。映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」では、実際に劇中で登場人物がSH-06A NERVを使用するシーンもあるという。
外観の特徴となっている回転2軸型のボディや大きなカメラは、ベースモデルの「SH-06A」譲り。ただ、ボディカラーは官給品ということで渋いグレーを採用している。手触りはややざらつく感じで、光沢があり指紋が付きやすいSH-06Aとは印象が大きく異なる。背面に大きくあしらわれたNERVのロゴも、この端末がほかのものとは“違う”ということを強く主張する。
サブディスプレイのデザインも独特のものだ。表示は0.8インチの有機ELを利用するが、オレンジのような茶色のような表示色はNERVモデルだけのもの。時計のフォントにも“ヱヴァならでは”のこだわりがあるという。
ダイヤルキーの文字表示やカメラ、アドレス帳、メールなどのアイコンも独自のデザインとなっており、機能の割り当てこそSH-06Aと同じだが、まったく異なる端末のようにも見える。暗い場所ではバックライトによりキーの赤い縁取りと緑の文字が鮮やかに浮かび上がる。
プリインストールコンテンツは、庵野秀明監督とスタジオカラーの監修だけに、ファンにはたまらないものばかり。ヱヴァのキャラクターデザインを手がけた貞本義行氏の作画素材を用いたダイレクトメニューや待受画面、発着新画面やオリジナル声優による着ボイス、新劇場版の音源から印象的なSE部分を切り出した着信音などを収録しており、コンテンツだけでもかなり楽しめる。本機だけの特典として、iウィジェット「ヱヴァ・ウォッチ&タイマー」も収録している。またヱヴァンゲリヲン新劇場版:破で初めて登場する新キャラクターのコンテンツを追加で配信する予定もある。
フォントを自由にダウンロードできるシャープ製端末の魅力を生かし、SH-06A NERVだけの特別なフォントをプリインストールしているのも見逃せない。初期状態では極太明朝体の「FTT-マティスEB EVA」というフォントがセットされており、メニューやブラウザなどでの文字表示に用いられている。専用のiウィジェット「
ヱヴァ・ウォッチ&タイマー」やNERV仕様のひつじのしつじくんも内蔵している。
きせかえツールのデータは、初期設定の「Type NERV」のほか、「Type REI」「Type ASUKA」「Type SHINJI」「Type KAWORU」などを用意。好みに合わせて変更可能だ。
コンテンツだけでなく、端末の同梱品もオリジナルのものを多数用意し、コレクター心を刺激する。スタンド機能付き専用キャリングケース(FLAME HOLDER 01)や、ストラップ型の50%BE@RBRICK、専用デザインの取扱説明書が付属する予定だ。SH-06A NERV本体とこれらの同梱品は、専用にデザインした個装箱で販売する。
販売は3万台限定。価格はまだ明らかにされていないが、多彩なプリインストールコンテンツや付属品がある分、SH-06Aよりは“それなりに”高くなるとのこと。6月5日から15日まで、ドコモショップで予約を受け付けるので、確実に手に入れたい人は予約をしておきたい。
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