ワンセグとカメラのスペックや機能を向上させた“AQUOSケータイ”として登場するのが、シャープ製の「SH-07A」だ。1000万画素CCDカメラや「AQUOSブルーレイ」との連携機能を利用できる点は「SH-06A」と同じだが、SH-07Aならではの特徴として (1)ワンセグを視聴しやすいサイクロイドスタイル (2)2番組を同時に視聴できる「ダブル・ワンセグ」 (3)2Gバイトメモリー (4)ステレオスピーカー内蔵の卓上ホルダ などが挙げられる。
ワンセグの基本性能は前モデルの「SH-01A」を継承しているが、2番組の同時視聴や裏番組の録画ができる「ダブル・ワンセグ」を新たに搭載した。
ワンセグ起動中に決定キーを短押しすると、画面右側に子画面が現れ、裏番組をザッピングできる。もう1度決定キーを押すと1画面に戻る。MAPキーを押すと子画面にフォーカスが合い、左右キーを押すと裏番組のチャンネルを変更できる。裏番組はチャンネル変更と録画のみ可能。なお、決定キーを長押しすると、メインの番組と裏番組が入れ替わる。
ダブル・ワンセグは、ソフトバンクの「AQUOSケータイ 932SH」でも利用できるが、画面の表示方法や操作性は異なる。932SHは横画面では左右均等、縦画面では上下均等にメインの番組と裏番組が表示されるが、SH-07Aは横画面と縦画面ともに、裏番組は小さく表示されるのみ。932SHには裏番組を小さく表示する設定もあるが、SH-07Aではメインの番組と裏番組を均等に表示する設定はない。説明員によると、メインの番組と裏番組を同時に長時間視聴するケースは少ないことが想定されるため、裏番組は小さい表示のみにしたという。
1画面と2画面の切り替えは、932SHがTVキーの短押しで、SH-07Aが決定キーの短押し。メインの番組と裏番組の切り替えは、932SHが決定キーの短押し、SH-07Aが決定キーの長押しで可能。
操作性が大きく異なるのが“2画面表示時のチャンネル変更”だ。932SHは裏番組のみチャンネル変更ができるのに対し、SH-07Aでは(MAPキーで)フォーカスを合わせた画面のチャンネルを変更できる。つまり親番組も、フォーカスを合わせればチャンネルを変更できるわけだ。この点はSH-07Aの方が操作しやすい。
なお、932SHは2番組の同時録画ができるが、SH-07Aで録画できるのは1番組のみ。「ワンセグで2番組を同時録画するケースは少ないと考えたため」(説明員)、2番組の同時録画は採用しなかったという。
SH-07Aのワンセグの連続視聴時間は、1画面で視聴した場合は約3時間10分、2画面で視聴した場合は約2時間30分となる。
SH-07A | 932SH | |
---|---|---|
2番組の同時視聴 | ○ | ○ |
2番組の同時録画 | − | ○ |
裏番組の録画 | ○ | ○ |
2画面表示の切り替え方法 | 決定キーの短押し | TVキーの短押し |
メインの番組と裏番組の入れ替え方法 | 決定キーの長押し | 決定キーの短押し |
メインの番組を大きく、裏番組を小さく表示 | ○ | ○ |
メインの番組と裏番組を均等に表示 | − | ○ |
2画面表示時のチャンネル変更 | メイン番組と裏番組(MAPキーで選択) | 裏番組のみ |
2画面表示時の音量調節 | メイン番組のみ | メイン番組のみ |
連続視聴時間(1画面) | 約3時間10分 | 約4時間45分 |
連続視聴時間(2画面) | 約2時間30分 | 約3時間30分 |
オンエア中の番組画面のサムネイルを表示する「チャンネルビュー」はさらに快適に利用できるようになった。チャンネルビューはSH-01Aにも搭載されているが、SH-07Aではサムネイルの表示が高速化された。「ワンセグチューナーを2つ搭載したことで、チャンネルビューの表示が速くなった」(説明員)という。
SH-07AとSH-01Aのチャンネルビューを同時に開始したところ、SH-01Aの方が短時間で全チャンネルの番組画面が表示された。
SH-07A(左)とSH-01A(右)のチャンネルビューを同時に起動。SH-07Aのチャンネルビューで全チャンネルが表示された時点で、SH-01Aでは3チャンネルしか表示されていない。なお、発表会場はワンセグの電波が届きにくい場所にあったため、視聴環境によっては、もう少し速くサムネイル表示されるだろう
(ムービーはこちらからでも参照できます) |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.