今回取り上げた9機種の中では、1Gバイト以上の大容量メモリを内蔵している機種はなく、最も多いのはP-07AとP-08Aの約250Mバイト(着うたフル保存容量の場合)。カメラやワンセグ録画、ミュージックプレーヤーなどをよく使うのなら、microSDやmicroSDHCを用意しておきたい。microSDHCは9機種とも最大16Gバイトに対応している。
外部メモリスロットは、防水性能を備えるF-08AとP-10A、SH-05Aはバッテリーカバー内部にあるので、カードを着脱するにはいったん電源をオフにしてバッテリーを着脱する必要がある。面倒ならUSB経由でデータをやり取りするといいだろう。そのほかの機種は側面にスロットを備えている。
内蔵メモリ容量 (着うたフル保存容量) |
外部メモリ(最大容量) | 外部メモリスロットの位置 | |
---|---|---|---|
F-08A | 約112Mバイト | microSDHC(16Gバイト) | バッテリーカバー内部 |
F-09A | 約112Mバイト | microSDHC(16Gバイト) | 右側面 |
N-06A | 約205Mバイト | microSDHC(16Gバイト) | 左側面 |
N-08A | 約205Mバイト | microSDHC(16Gバイト) | 左側面 |
P-07A | 約250Mバイト | microSDHC(16Gバイト) | 左側面 |
P-08A | 約250Mバイト | microSDHC(16Gバイト) | 左側面 |
P-10A | 約70Mバイト | microSDHC(16Gバイト) | バッテリーカバー内部 |
SH-05A | 約128Mバイト | microSDHC(16Gバイト) | バッテリーカバー内部 |
SH-06A | 約128Mバイト | microSDHC(16Gバイト) | 左側面 |
赤外線ポートの位置 | IrSimple/IrSS | |
---|---|---|
F-08A | 裏面 | − |
F-09A | 裏面 | − |
N-06A | 裏面 | ○ |
N-08A | ディスプレイ部先端 | ○ |
P-07A | ディスプレイ部先端 | − |
P-08A | 裏面 | − |
P-10A | 背面 | − |
SH-05A | 裏面 | ○ |
SH-06A | 裏面 | ○ |
赤外線ポートがディスプレイ先端にあれば、ケータイの画面を見ながら通信できるので使いやすいが、今回の9モデルでディスプレイ先端に赤外線ポートを備えているのは、N-08AとP-07Aのみ。そのほかの機種は裏面か背面にポートがある。
各機種の赤外線ポートを確認した際に気になったのが“場所が分かりにくい”こと。F-09A、P-08A、SH-05A、SH-06Aは黒地にほぼ同色の黒いポートがあるので、色がかぶっていて分かりにくい。また、P-10Aの赤外線ポートはサブディスプレイ周辺の蒸着部分と一体となっているので、筆者は取扱説明書を確認するまでポートの場所が分からなかった。使い勝手と見やすさを考えると、N-08AとP-07Aのポートがベストポジションといえる。
通常の赤外線通信(IrDA:115.2Kbps)よりも速い最大4Mbpsの通信ができるIrSimpleとIrSSには、N-06AとN-08A、SH-05A、SH-06Aが対応している。
搭載位置 | 種類 | |
---|---|---|
F-08A | 裏面 | モノラル |
F-09A | 裏面 | モノラル |
N-06A | ディスプレイ上部と下部 | ステレオ |
N-08A | 裏面 | モノラル |
P-07A | 裏面 | モノラル |
P-08A | 裏面 | モノラル |
P-10A | 裏面 | モノラル |
SH-05A | 裏面 | モノラル |
SH-06A | 側面 | ステレオ |
これまでのドコモ端末は、9xxiシリーズなどのハイエンドモデルにはステレオスピーカーを搭載する機種が多かった(2004年11月に発表された901iシリーズは、全機種がステレオスピーカーを搭載したことが訴求ポイントの1つだった)が、今回の9機種でステレオスピーカーを備えているのはN-06AとSH-06Aのみ。最近は小型化を優先したためか、ステレオスピーカーの優先順位はそれほど高くはないようだ。
スピーカーは7機種が裏面に搭載しているのに対し、N-06Aはディスプレイ上部と下部(受話口)、SH-06Aは側面に搭載しており、本体を表にして置いても音が通りやすい。
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