第3世代iPod touchとiPhone 3GS、どっちが速い?

» 2009年09月12日 13時23分 公開
[園部修,ITmedia]

 先代のiPod touchと比べて、「処理速度が最大50%高速化した」とApple上級副社長のフィル・シラー氏が紹介した第3世代のiPod touch。第2世代のiPod touchは、iPhone 3Gよりもプロセッサの動作クロックが高く、動作が若干速かった。では今度のiPod touchも、先に発売されたiPhone 3GSよりも高速なのだろうか。

Photo 第3世代iPod touch(左)とiPhone 3GS(右)

 iPod touchの詳細なスペックは、無料のアプリ「Checkup」で簡単に調べられる。そこで、さっそくOSを3.1.1にバージョンアップした第3世代のiPod touch(32Gバイト版)と、OS 3.1のiPhone 3GS(32Gバイト版)でスペックの確認と簡単なテストを実行してみた。

PhotoPhoto 左が第3世代iPod touch。、右がiPhone 3GS。CPUの動作クロックやバスクロックはどちらも同じだった
PhotoPhoto ちなみにこちらは第2世代iPod touch(左)とiPhone 3Gのスペック。第2世代iPod touchの方が若干クロックが高い

 Checkupを立ち上げてみたところ、第3世代iPod touchのCPUの動作クロックは600MHz、バスクロックは100MHzだった。253Mバイトのメインメモリと合わせ、すべてiPhone 3GSと同じだ。

PhotoPhoto CPU、Memory、Storageのテストを実行した結果。Storage以外はほぼ同等の結果となった

 CPU、Memory、Storageのテスト結果もほぼ同等といっていい数値。強いて挙げるとすれば、ストレージの読み書きは若干第3世代iPod touchの方が高速なようだが、操作をしていて違いを感じるほどではない。採用するメモリのメーカーやスペックはロットによって変わる可能性もあるので、このあたりは個体差と考えた方がいいかもしれない。

 プレスイベントでは、ゲームプラットフォームとしての魅力も強くアピールされていたiPod touch。また、今回は8Gバイト版を199ドルに値下げするなど、価格の安さも打ち出した(8Gバイト版はスペックが旧モデルと変わらない可能性がある)。iPhone 3GSと同じアプリケーションプロセッサを利用することで、性能を上げつつコストを抑え、さらなる普及を狙っているだろうか。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年07月27日 更新
  1. 小型スマホを使っている理由は? 選択肢のなさを嘆く声も:読者アンケート結果発表 (2024年07月26日)
  2. 「ハンディファン」「ネッククーラー」の選び方とやってはいけないこと 炎天下での利用は要注意 (2024年07月23日)
  3. IIJ×OPPO、Xiaomi、モトローラが語るスマホ戦術 おサイフケータイは「永遠の悩み」、IIJmioは「モバイル業界の宝石箱」 (2024年07月26日)
  4. 貼らない保護フィルムケース「スマハラ」、iPhone 15シリーズ向けに発売 丸洗いもOK (2024年07月26日)
  5. スマホの充電でやってはいけないこと 夏に気を付けたいNG行為は? (2024年07月26日)
  6. OPPOがFindシリーズを2024年内に国内発売へ 競合メーカー担当者の前でサプライズ告知 (2024年07月26日)
  7. 約2万円の折りたたみケータイ「Orbic JOURNEY Pro 4G」を試す シンプルで使いやすいがローカライズに課題も (2024年07月27日)
  8. 外出先から自宅のエアコンを遠隔操作、部屋を先に涼しくして“真夏の天国”を作っておく方法 (2024年07月25日)
  9. KDDIは通信障害をどのように検知してインフラを守っているのか ネットワークセンターに潜入 (2024年07月24日)
  10. 中国の“音楽特化スマホ”「MOONDROP MIAD01」を試す 重厚なサウンドに驚き、作り手のエゴを存分に感じた (2024年07月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー