ワンセグは“観る”機能にこだわり、コントラスト向上技術と輪郭強調技術を組み合わせた「モバイルブラビアエンジン」を搭載。これまでのソニー・エリクソン製端末では、ワンセグの画質設定で選択できたのは「シャープ」「ダイナミック」「ノーマル」のみだったが、新たに「ニュース」「スポーツ」「映画」「音楽」の設定が可能になった。説明員によると、ニュースはテロップを見やすく表示、スポーツは芝生が映るシーンが多いので緑色を強く表示するという。
本家BRAVIAでも採用されているフレーム補完技術のケータイ版「モーションフローLite」も搭載。毎秒15フレームを30フレームに補完する。このモーションフローLiteをONにすると、モバイルブラビアエンジンも自動でONになり、画質設定が「ノーマル」でも鮮やかな映像になるという。このほか、画質と音声出力効果と明るさ設定、モーションフローLiteをOFFにすることで、最大約5時間の連続視聴が可能になる「長時間視聴モード」も搭載した。
音声出力効果設定も充実させ、DBEXのほかに「ニュース」「映画」「音楽」「スポーツ」「バスルーム」「ナチュラル」「ノーマル」が設定可能になった。バスルームに設定すると、音が反響しやすいバスルームでもクリアに音声が聞こえるようになる。
このほか、ワンセグで録画予約したい番組をEZweb経由(au one テレビ)で検索できる「番組スピードサーチ」も採用した。ワンセグのほか、ソニーのBlu-ray Discレコーダーに遠隔操作で録画予約することも可能。
ソニー製のBlu-ray Discレコーダーで録画した地上/BS/CSデジタル放送番組をケータイへ転送できる「おでかけ転送」も、注目機能の1つだ。Blu-ray DiscレコーダーとBRAVIA Phone U1をUSBケーブルで接続し、レコーダーで録画後にレコーダー側でエンコードを行い、映像データがケータイへ自動転送される。ビットレートは384kbpsか768kbpsの2種類をレコーダー側で設定できる。ケータイで表示できる映像サイズはQVGA、映像コーデックはH.264。映像の転送速度は384kbpsの場合、「1時間の番組で3分程度」(説明員)だという。
このほか、ケータイとレコーダーを接続後、ワンタッチで録画番組を設定することも可能。「あらかじめレコーダーに登録したワンタッチ転送リストの番組が転送される」という。なお、外部機器へ1度転送した映像データをレコーダーに戻す「おかえり転送」は、PSPでは利用できるがケータイでは利用できない。また、ドコモのシャープ製端末などで利用できる、ケータイ側で予約した時刻に自動で映像を転送するといった設定は用意されていない。
おでかけ転送でケータイへ転送した番組は、「テレビ」メニューの「外部録画データ」から視聴できる。また、ワンセグ録画データと外部録画データ(おでかけ転送)、LISMO Videoの3種類の映像を視聴できる入口として「ビデオビューアー」を新たに搭載。ビュワースタイル時に起動するメディアランチャーから利用でき、映像のサムネイル表示も可能だ。
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