日本市場向け端末のラインアップを徐々に拡大している中国の通信機器メーカー、ZTE。ワイヤレスジャパンの同社ブースでは、Android端末の新モデルやコンセプトモデルを見ることができる。
グローバル企業として展開する同社の強みは、世界各国のニーズに合わせて機能やコストをカスタマイズした端末を提供できる点だ。世界の各大陸ごとに7〜8カ所の研究開発センターを置き、各地のニーズに迅速に対応。スマートフォンについても、ベースとなるモデルを各地のニーズに応じたOSや機能、コストで提供している。例えばブースで展示しているスマートフォンの「Raise」や「Smooth」は、OSをAndroidとWindows Mobileから選択可能だ。
ブースには海外市場で近日発売予定のハイエンドAndroid端末「Blade」も登場。タッチパネル対応の3.5インチディスプレイ(解像度480×800ピクセル)を備え、GPSやFMに対応するモデルだ。ほかにも、ミッドレンジのAndroid端末「Roamer」「Amigo」を展示するなど、豊富なスマートフォンのラインアップをアピールする出展内容となっている。
ZTEではAndroid端末のニーズが世界的に高まっていることから専属チームを設置し、年内に新端末12機種のリリースを計画。日本市場についても、スマートフォンの投入を目指して積極的にアプローチするとしている。
また、新たなモバイル機器として注目を集めるWi-Fiルータや通信モジュールについても、LTEに対応する製品の開発を進めており、ブースでモックを展示。Wi-Fiルータは位置情報も取れる仕様になっており、新たな使い方を提案したい考えだ。
ZTEブースには、環境に配慮したコンセプトモデル4機種も展示されている。
「Fantasy」はリサイクル可能な素材とソーラーパネルを採用したエコケータイ。紙の取扱説明書を添付せず、ダウンロード対応にすることで廃棄物を削減し、コスト削減につなげるという。
「Magnolia」と「Flashing」は、利用者の日常的な活動で得られるエネルギーを蓄積し、電気エネルギーに変換する仕組みを持った端末。「Double」は、充電効率を向上させたソーラーパネルを採用した端末だ。
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