Mobile World Congress 2011でACCESSは、同社のAndroid向けアプリ群「NetFront Life」の紹介や、ブラジル向け双方向機能付きワンセグブラウザ、Android向けテレビ電話ソリューションの展示などを行っている。また、画像内にさまざまなコンテンツを付加できる高圧縮ピクチャーフォーマット「hipix」に対応したAndroidアプリも披露されている。

同社がブラジル向けに開発した、双方向機能対応ワンセグブラウザ(写真=左)や、OKI ACCESSテクノロジーズが開発したAndroid向けテレビ電話ソリューション「NetFront VideoTalk」(写真=右)の展示。NetFront VideoTalkは、基本的にキャリアや端末メーカーに提供するものだが、企業内でのテレビ通話ソリューションとして導入するなどのニーズにも対応するhipixは、イスラエルの画像処理ソフトウェア企業であるHuman-Monitoringが開発した画像フォーマット。ACCESSは2010年12月にHuman-Monitoringとの提携を発表し、hipix技術を同社の携帯電話向けブラウザ「NetFront Browser」でhipix対応を行う方針を示した。また、電子書籍事業などへの応用も視野に入れているという。
hipixの特徴は、H.264のアルゴリズムを使い画像のデータサイズをJPEGの2〜10分の1にまで圧縮できることだ。さらに、画像上に音声や位置情報、プロフィール、ハイパーリンクなど、さまざまなコンテンツを付加できる。
昨今のモバイル市場では、端末の高性能化やカメラの高画素化、タブレット端末などの登場によって、高解像度コンテンツに対する需要は高まっているが、一方でそうしたコンテンツのダウンロードやアップロードに多くの時間がかかることが課題となっている。そこで、高圧縮かつ複数のメディア形式をカプセル化できるhipixを活用し、モバイル環境でもストレスなくリッチコンテンツを利用できるようにしたいと両社は考えている。
MWCの会場では、Android端末向けに開発されたhipixの再生アプリケーションを実際に体験できた。人物の集合写真にいくつかのアイコンが配置されており、アイコンをタップすると、その人物の声が再生されたり、プロフィールが表示されたりする。こうした付加コンテンツも含め、1080×720ピクセルの画像が109Kバイトに収まっていた。音声データはAMRファイルを利用することで、1分あたり45Kバイト程度となるという。また、ユーザーが画像の任意の場所に音声を吹き込むことも可能。「絵本や漫画などに、オリジナルの声を吹き込むといったことも簡単にできるようになる」(説明員)
今回公開したアプリは試作段階であり、「デザイン面など、まだまだ改善すべき場所がある」(説明員)とのことで、両社で協力しながらソリューションの完成度を高めていく考えだ。
Android向けテレビ電話ソフト「NetFront VideoTalk」 事業者・端末メーカー向けに提供開始
ACCESS、Androidアプリ群「NetFront Life」でEvernote連携 DLNAアプリも追加
Facebookフォンから軽量タブレットまで――HTCがスマートフォン6機種を披露
3D対応&デュアルコア搭載モデルも――LGは「Optimus」シリーズを中心に展示
HPブースにwebOS搭載超小型スマートフォン、サクサク動く様子を動画で紹介
Windows Phone 7向けIE9が登場したMicrosoft スティーブ・バルマー氏基調講演
デュアルディスプレイのAndroid端末 WACアプリのデモも披露――富士通ブース
NFCから同時通訳電話まで――MWCで技術力を披露するドコモ
モバイル業界の一大イベント「MWC」開幕 注目端末を一挙にチェック
スクリーン、スピード、コンテンツを強化――Samsung電子が「GALAXY S II」「GALAXY Tab 10.1」を発表
動画で見るプレステ携帯「Xperia PLAY」――「Xperia neo」「Xperia pro」も登場Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.