もう1つの目玉機能であるフィットキーは、ソフトウェアキーのサイズや位置をカスタマイズできるというものだ。親指の届く範囲にソフトウェアキーを調節すれば、片手での文字入力がしやすくなる。日頃からケータイメールを多用するユーザーにとって、メールの打ちにくさは少しでも解消したいものであり、こうした機能はありがたいだろう。
専用アプリ「フィットキー」を立ち上げると調整用の画面が現れ、キーのサイズや位置をタッチ操作で直感的に調整できる。また、それ以外にもキーパッドのデザインやカラーの変更、さらにデコレーション素材による装飾にも対応。ハートや星などの女性好みのスタンプを使って、ソフトウェアキーを華やかに“デコ”ることが可能だ。
このほかにも、壁紙のデコレーション機能や写真のデコレーション機能が用意されている。パナソニック モバイルの端末紹介サイトにあるデコレーション例を見れば、作り込みによって見た目が劇的に変わることが分かるだろう。
パナソニック モバイル独自の機能としては、アプリ「Future Plus」にも注目したい。同アプリを使うと、さまざまなサービスを1つのアプリの中でまとめて利用できる。
対応するサービスは、Twitter、mixi、FacebookといったSNSや、Music、ピクチャ、SMS、通話履歴、spモードメールといった基本機能、さらにウェザーニューズ発の天気予報、ZAPPALLAS発の占い結果、毎日新聞発のニュース、ぐるなび発のグルメ情報、NAVITIME発の乗り換え/終電案内情報だ。これらの機能をタッチスピードセレクターと同じく回転型のUIを使って横断的にチェックできる。
あらかじめ人気のサービスや便利なコンテンツをパッケージして、初心者にも分かりやすいスマートフォン利用の“起点”として使ってもらおうというのが同アプリの狙い。また、天気予報やグルメ情報などは現在地付近の情報を提供するなど、ユーザーの行動に合わせてコンテンツを出し分けてくれるのも特徴だ。
また、エコに注力するパナソニックらしく「エコナビ」機能も搭載している。同機能を使うと、あらかじめ設定したバッテリー残量になるとディスプレイの明るさなどの各種設定がエコモードになったり、ディスプレイ消灯時の各アプリの動作条件を設定できたりと、省電力対策を細かに設定できる。
また、バッテリー消費の激しいアプリを検出して知らせる機能も搭載。アプリの終了はホーム画面のボタンから簡単にできるので、初心者にもタスク管理がしやすくなっている。
同モデルのOSはAndroid 2.3で、チップセットのクロックスピードは1GHz。Androidスマートフォンでは1GHzのチップセットとしてQualcommのSnapdragonがよく使われるが、同モデルではTexas InstrumentsのOMAP3630を搭載している。ドコモの説明員によると、今回の新発表端末の中では同モデルに加え「Optimus bright L-07C」がOMAPを採用しているという。
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