KDDI、高速ハンドオーバーの調査で訂正――ドコモのLTE端末も対応

» 2012年10月25日 14時34分 公開
[田中聡,ITmedia]

 KDDIは10月25日、高速ハンドオーバー技術「Optimized Handover(オプティマイズドハンドオーバー)」について、同社の調査で誤りがあったことを案内した。

 Optimized Handoverは、LTEエリアからLTE圏外の3Gエリアへ高速で切り替えられる技術。LTEエリアにいるときに、3G通信を開始するために必要な処理をLTE側であらかじめ行うことで、3Gエリアに移動した場合でも、通信の途切れを最小限に抑えてデータ通信を継続できる。KDDIの代表取締役社長の田中孝司氏は、10月17日の新製品発表会でOptimized Handoverについて「ネットワークもスマホも両方対応しているのはauだけ。ドコモさんはネットワークはできているけど端末はこれからだと聞いている。もう1社(ソフトバンクモバイル)は両方対応していない」と述べていた。

photo 10月17日のau新製品発表会で紹介された「Optimized Handover」

 しかしその後の調査(ドコモ側の指摘)により、ドコモのLTE端末は、Optimized Handoverと同等の高速ハンドオーバーに対応していることが判明した。ドコモ側ではこれを「PS(Packet Switched)ハンドオーバー」と呼んでいる。PSハンドオーバーはXi初号機のデータ通信端末「F-06C」から対応し、「L-02C」「L-09C」を除くすべてのLTE(Xi)端末が対応している(スマートフォンも含む)。さらに、ドコモによると、下り最大100Mbpsの通信に対応する2012年冬モデルのXi端末は、LTEから3Gのみならず、3GからLTEへの高速ハンドオーバーもサポートしているとのこと。auのOptimized HandoverではLTEから3Gへの切り替えのみを対象にしたもので、3GからLTEへの切り替えは対象外。またKDDIによると、3G(CDMA)からLTEへの切り替えはデータ通信中はできず、待受時のみ可能だという。

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