iPhone 5を使ってauとソフトバンクモバイルのLTEサービスの品質を比較したMMD研究所が、今度はNTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルのLTEサービスをAndroid端末で比較した。
今回の調査は、NTTドコモの「Optimus G L-01E」、auの「AQUOS PHONE SERIE SHL21」、ソフトバンクモバイルの「RAZR M 201M」を使ってiPhone 5の調査時と同じ9都市45地域で計測を実施。なお、LTEの通信仕様はNTTドコモとauがFDD-LTE、ソフトバンクモバイルがAXGP(TD-LTE)となっている。
スピードテストでは、全国平均のダウンロード速度が24.51Mbpsに達したauがトップとなり、18.36Mbpsのソフトバンク、10.22Mbpsのドコモと続いた。アップロードの速度についても、平均11.88Mbpsという速度を叩きだしたauがトップを獲得。2位は2.69Mbpsのドコモ、3位は2.65Mbpsのソフトバンクモバイルだった。
勝敗を分けたのはLTEの捕捉状況と通信の安定度で、45カ所の調査スポットのうち、auが44カ所、NTTドコモが42カ所、ソフトバンクモバイルが33カ所でLTEネットワークにつながり、つながった場合の平均ダウンロード速度はauが25.05Mbps、ソフトバンクモバイルが23.7Mbps、ドコモが10.62Mbpsとなった。
なお、合わせて行ったYahoo!Japanサイトの表示速度調査は、auが平均3.61秒、ドコモが平均4.00秒、ソフトバンクモバイルが平均4.94秒という結果だった。
各キャリアの傾向としては、auがLTEの捕捉状況、通信速度ともに安定しており、ソフトバンクモバイルは調査スポットごとに速度にバラつきがあった。ドコモは速度が大きく伸びることは少なかったものの、LTE、3Gエリアにかかわらず、通信速度とWebの表示速度に安定感があったという。
調査は11月2日から11月9日にかけて、東京、札幌、仙台、金沢、名古屋、大阪、高松、広島、福岡の8都市(39地域)で実施。スピードテストは11時から19時の時間帯に同じ条件下で各3回「RBB TODAY SPEED TEST」アプリで計測し、平均値を記録。Webの表示速度は、Google Chrome(ブラウザ)のブックマークに登録したYahoo!Japanをタップし、完全に表示されるまでの時間をストップウォッチで計測した。
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