11月16日にNTTドコモがサービスを開始した「docomo LTE Xi下り最大100Mbps」のフィールドテスト特集第7弾は、新潟県での測定結果リポートです。電波測定の背景や計測方法などについてお伝えした「【はじめに】」と併せてご参照ください。
※スピードテスト結果の表は、標準計測回数を7回とし、未計測の場合は空欄、計測1度の場合は平均値表記なしとしている。 LTE接続できない場合は計測回数が0または1回としている。
新潟県では、12月14日にXi100Mbps対応基地局1箇所でのみ計測を実施した。市内の別のエリアでも100Mbps対応基地局はあったが、住宅密集エリアなどの状況から計測を見送った。
測定ポイントは、1週間ほど前の雪が残る高台で、各社の電波のつかみが良い場所をザクザクと雪上を散策しながら計測を実施した。
| 計測ツール | 下り(Mbps) | 上り(Mbps) | ping(ms) | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2012/12/14(金) 10:58〜11:35 | ベスト | 平均 | ベスト | 平均 | ベスト | 平均 | |
| GALAXY Note II SC-02E/1.5GHz 15MHz | RBB Today | 76.7 | 72.64 | 18.42 | 14.8 | 125 | 147 |
| Speedtest | 75.5 | 72.89 | 21.36 | 17.47 | 92 | 106 | |
| Optimus G LGL21/au 4G LTE | RBB Today | 23.33 | 17.13 | 14.1 | 12.84 | 114 | 137 |
| Speedtest | 15.42 | 10.59 | 16.63 | 16.41 | 92 | 103 | |
| GL04P/EMOBILE LTE | RBB Today | 21.09 | 16.42 | 12.31 | 9.06 | 76 | 168 |
| Speedtest | 24.25 | 19.08 | 21.05 | 17.73 | 74 | 85 | |
| MOTOROLA RAZR M 201M/SoftBank 4G | RBB Today | 42.25 | 31.6 | 5.65 | 4.23 | 120 | 136 |
| Speedtest | 40.75 | 37.91 | 6.21 | 5.04 | 97 | 135 | |
| GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D/Xi 2.1GHz | RBB Today | 11.31 | 9.8 | 5 | 2.79 | 139 | 180 |
| Speedtest | 11.23 | 9.16 | 5.63 | 4.91 | 99 | 108 | |
| GALAXY NEXUS SC-04D/FOMA | RBB Today | − | − | − | − | − | − |
| Speedtest | 2.79 | − | 0.37 | − | 250 | − | |
下り最速76.7Mbpsとやや遅く、上り最速は21.36Mbpsで平均値も他のエリアと比べて遅くはない状況だった。電波強度も-67dBm〜-73dBm程度、SNRも20台をキープしており、良好な状態ではあったが、下りのトラフィックが多い基地局だったと思われる。
Xiは800MHz・1.5GHz・2.1GHz帯に対応しており、かつFOMAも対応という恵まれたエリアということで、昼休み前の時間帯ではあるが、au 4G LTEの結果を見ても、電波強度が良いポイントで-67〜-75dBM台後半・下り平均がSpeedtest.netで10.59Mbpsと他のエリアの平均よりも極端に低く、しかし上りの速度は通常通りの14〜16Mbps程度とかなり良好だ。
Xi 2.1GHz帯も5MHz幅で、下り最速11.31Mbpsとやや低いが、上り最速5.63Mbpsは他の5MHz幅エリアと同等レベルという結果だ。
ほかの回線は、SoftBank 4Gでは、下り最速42.25Mbps・上り最速6.21Mbpsと非常に良好な結果で、EMOBILE LTEも下り最速24.25Mbps・上り最速21.05Mbpsであり、基地局を目視でスグには確認できないロケーションとしては、かなり良好な結果が得られた。
上限100Mbpsにはやや遠い結果となったが、Xi 1.5GHz帯とau 4G LTEの結果を対比することで、エリアの下りトラフィックが多いのであろうという想定ができる。
また、FOMA+Xi3波が出ているエリアでは、Xi 800MHz帯・5MHz幅の電波をつかむことは困難で、従来からの対応機種が多い2.1GHz帯・5MHz幅(下り最速37.5Mbps)が優先されたままの状態だとして、2.1GHz帯>1.5GHz帯・15MHz幅(下り最速100Mbps)>800MHz帯・5MHz幅(下り最速37.5MHz)か、対応機種の多い2.1GHz帯をオフロードさせる前提で1.5GHz帯・15MHz幅>800MHz帯・5MHz幅>2.1GHz帯・5MHz幅という制御をするものと想定する。
機種数としては、2.1GHz帯>1.5GHz帯(冬モデル以降)>800MHz帯(冬モデルの一部4機種)ということで800MHz帯からプライオリティを付けたいところだが、5MHz幅しかないので、15MHz幅と余裕のある1.5MHz帯を最も優先させることになると思われるが、各エリア・基地局でも設定が異なるようだ。
実際のところ、バンド固定ができないAQUOS PHONE ZETA SH-02EとXperia AX SO-01Eで計測したところ、1.5GHz帯をつかんだようなスピードテスト結果が出ることはなく、2.1GHz帯または800MHz帯の5MHz幅をつかんでいたと想定する。
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