“かっこよさ”をそのままにiPhone 5を保護するバンパー「Alloy X for iPhone 5」

» 2013年02月20日 21時42分 公開
[園部修ITmedia]

 前モデル「iPhone 4S」から大幅な機能・性能の向上を果たしつつ、厚さと重さは従来よりも減り、より薄く、軽くなった「iPhone 5」。それを実現したアルミ製ボディの魅力は、“ケースなし”の状態の方がより強く感じられるだろう。ただ、ボディの大部分が金属製になったことで困った問題も発生している。特にブラック&スレートモデルで顕著だが、塗装の“剥げ”による傷が目立つことだ。

 この問題を手軽に解決する方法として、TPU製やポリカーボネート製のケースをiPhone 5に付けるという方法があるが、iPhone 5全体をカバーしてしまうケースは、背面のツートーンカラーのデザインが見えなくなってしまうものも多く、せっかく薄くなったボディの厚さが増してしまうこともあって、装着するのにためらいがあった。また、iPhone 5ではApple純正のバンパーが用意されなかったこともあって、サードパーティー製の樹脂製保護用品をiPhone 5に付けるのも、なんだかiPhone 5の魅力を1つ失ってしまうような気がして気が進まなかった。

 しかし裸でiPhone 5を使い続けると、面取りされた角の部分を中心に、何か物が当たった箇所の塗装が剥げ、銀色のアルミの下地が露出した部分が徐々に増えていく――。そろそろケースを付けないと厳しいかな、と思っていた折、PATCHWORKS製の軽量なアルミバンパーを紹介してもらった。

厚さ1.2ミリ、重さ6グラムのエアクラフトグレードアルミを採用

Photo PATCHWORKSの「Alloy X for iPhone 5」

 PATCHWORKSは、木、本革、アルミなど、自然の素材の触感を生かしたiPhone向けケースをラインアップする韓国のアクセサリーブランド。日本ではKODAWARIが扱っている。今回紹介する「Alloy X for iPhone 5」は、同社のオンラインショップ「SHOWCASE Online」での販売価格が7980円と、決して安いものではないが、実際に製品を手にすると、その出来の良さに感心させられる。ちなみにAlloy Xのほかにも、PATCHWORKSでは「Alloy X Wood」「Classique Leather Case」「Alloy X Leather Bumper」「Naked Nature Collection」といったケースやバンパーをラインアップしているので、ぜひチェックしてみてほしい。

 Alloy X for iPhone 5は、重さ6グラムととても軽量なアルミ製のバンパーだ。厚さ1.2ミリのアルミフレームでしっかりとiPhone 5を保護しながら、重量の増加はほとんどないのがうれしい。航空機などにも使用されているエアクラフトグレードアルミニウムを使用しており、耐久性は非常に高いという。iPhone 5の特徴でもある、背面のAppleロゴ部分は覆われないため、アルミとガラスのiPhone 5本体のデザインの魅力は残しつつ、落下時などにダメージを受けやすいコーナー部分をガードしてくれる。

 取り付けは簡単で、下部に用意された2本のネジを外してiPhone 5にはめ、ネジを締めるだけ。ネジは非常に小さいため、外すときなどに注意して作業しないと紛失してしまう可能性がある。ケースのプラスチックカバーを作業用のトレイとして使うといいだろう。万が一紛失してしまっても、予備のネジが2本同梱されているので心配はいらない。精密ドライバーもパッケージ内に入っている。内側のiPhone 5本体と触れる部分には緩衝材が貼ってあるためiPhone 5にキズが付く心配はない。

PhotoPhoto 店頭には透明なプラスチックケースに入った状態で並んでいる。バンパーを固定しているスポンジ部分に、精密ドライバーと予備のネジが用意されている。ネジの着脱をするときはこのプラスチックのトレイ部分の上で作業するといいだろう
PhotoPhotoPhoto 厚さ1.2ミリ、重さ約6グラムと薄型軽量なアルミ製のバンパー。内側には緩衝材が付いている

 電源ボタンやボリュームボタン、マナースイッチの周囲のスペースは広めに確保されているので、操作性への影響はほとんどない。nano SIMの着脱も側面に用意された穴から行える。Lightningコネクターとイヤフォンジャックの周りも大きめのスペースがあり、少し太めの端子を持つケーブルでも干渉することはなさそうだ。

 また、マナースイッチの上、本体の左上に当たる位置にストラップホールが用意されているのもポイント。iPhoneにはストラップホールがないが、紛失防止や落下防止のために、これまでストラップを活用してきた人でも安心して利用できる。

 カラーはRed、Blue、Titanium、Silver、Blackの5色を用意する。いずれの色もiPhone 5のボディの印象を損なわず、少しだけ雰囲気が変えられるので、好みに合わせて選びたい。複数の色を購入し、TPOに合わせて変えてみるのも良さそうだ。

PhotoPhoto カラーはRed、Blue、Titanium、Silver、Blackの5色展開
PhotoPhotoPhotoPhotoPhoto iPhone 5 White & Silverに組み合わせてみた
PhotoPhotoPhotoPhotoPhoto iPhone 5 Black & Slateとの組み合わせはこんな感じ

強化ガラス製保護フィルムも合わせて貼ると完璧!?

 PATCHWORKSを扱うKODAWARIでは、同じメーカーが手がけるColorantというブランドのディスプレイ保護フィルム「Ultimate Screen Guard」(USG)も展開している。中でも強化ガラスを採用した「IMPOSSIBLE TEMPERED GLASS」(ITG)は、一般的な樹脂製のフィルムよりも厚さがあるが、カッターなどで切りつけてもキズが付かない高い耐久性を誇るのが特長の製品。iPhone 5をガッチリガードしたいなら、合わせて購入すると良さそうだ。

 ITGは、表面硬度が鉛筆硬度9Hと非常に硬い。ちなみに鉛筆硬度というのは、鉛筆を製品に対して45度にあてて引っかき、傷がつくかどうかを判定するテストで、9Hということは、9Hの鉛筆でないと傷が付けられないことを意味する。USBケーブルやLightningケーブルの端子、家の鍵など、スマートフォンと金属製品が接触する機会は案外多いものだが、こうした強化ガラス製のフィルムをディスプレイに貼っておけば、表面にキズが付くのを防げる。

 ColorantのITGは、厚さが0.4ミリあり、それなりに存在感がある保護フィルムだったが、KODAWARIでは新たに「IMPOSSIBLE TEMPERED GLASS Slim」(ITG Slim)という製品を発売。こちらは厚さが0.26ミリと3分の2に薄くなり、iPhone 5に貼り付けた時の違和感がかなり低減されている。価格は2940円。

PhotoPhoto Ultimate Screen Guard(USG)シリーズの最新製品、IMPOSSIBLE TEMPERED GLASS Slim(ITG Slim)。厚さ0.26ミリの強化ガラス製保護フィルムで、iPhone 5に貼り付けてもあまり厚さを感じない。製品にはガラスシートとクリーニングクロス、説明書、ホームボタン用のシールなどが同梱される
PhotoPhoto 左が厚さ0.26ミリのITG Slim、右が厚さ0.4ミリのITG。強化ガラス製のフィルムというと分厚いイメージがあるが、ITG Slimはそれほど厚さが目立たない

 ITG Slimの表面には指紋防止コーティングが施されており、指紋や油分の付着を防ぐ。実際に装着してみたが、指紋は素のiPhone 5より目立たなくなった。表面の指の滑りもとても滑らかだ。ディスプレイ保護フィルムは、質の悪いものだと触感が悪く、スムーズにタッチできないこともあるが、ITG Slimは装着した状態でも非常に快適だ。ディスプレイ面はシリコンコーティングされていて、貼り付けの際に気泡ができにくい。何度でも貼り直しができるので、位置がずれてしまった場合にやり直すのも簡単だ。

 なお、ITG Slimには、ホームボタンの厚さを増すためのステッカーが同梱されている。付けなくても操作はできるが、ホームボタンが若干奥まってしまうので、貼っておいた方が操作はしやすい。色は白と黒の2色があるので、ボディカラーに合わせて貼り付けるといいだろう。

 Alloy X for iPhone 5とIMPOSSIBLE TEMPERED GLASS Slimの組み合わせは、iPhone 5のかっこよさを維持しつつ、しっかりと保護するのにはかなりいい組み合わせと言えるだろう。なお、背面のアルミ部分も保護したい場合は、同じColorantの「USG Rear - Ultimate Screen Guard for iPhone 5」(945円)を合わせて利用するといいだろう。

Photo iPhone 5にAlloy X for iPhone 5とITG Slimを取り付けた。iPhone 5の"かっこよさ”はそのままに、しっかりと全体をガードできる

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