「ホントにチョー簡単なの?」 Eye-Fi Mobiをさくっと使うスマホ使いはこれで十分(2/2 ページ)

» 2013年06月14日 19時44分 公開
[小山安博,ITmedia]
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後はカメラに差して撮影して転送するだけ

 ダイレクトモードの設定が終わったら、あとはEye-Fi Mobiカードをデジタルカメラに差して撮影するだけだ。カメラ側にEye-Fiのオンオフ設定があれば、それを有効にして、通常通り撮影する。

Eye-Fiアプリが起動したところ(写真=左)。iOSの場合は、ほかの無線LANアクセスポイントに接続していたら、手動で接続を行う。周囲にほかのアクセスポイントがなければ自動で接続する(写真=右)

 すると、Eye-Fi Mobiカードのダイレクトモードが起動する。スマートフォンが近くにあれば、そのまましばらく待つとEye-Fi Mobiのアクセスポイントに接続して、自動的に撮影画像の転送を行う。写真だけでなく動画の転送も同様に行う。

 転送した画像はEye-Fiアプリで内容を確認できる。一覧から画像を選択して等倍表示が可能で、iOSデバイスだったら「共有」からTwitterやFacebookに投稿する、といった操作が可能だ。Androidデバイスでは、Instagramなどのさまざまなアプリからも投稿できる。

iOS版ではアプリからTwitterなどへの共有が可能だ(写真=左)。Android版ではインテントの機能を使えばさまざまなアプリで共有できる(写真=右)

 iOSの場合は、アプリから無線LANの設定を切り替えられないため、自宅などの無線LANアクセスポイントに接続している状態だと、撮影してEye-Fi Mobiのアクセスポイントが起動したら、iOSの「設定」画面からEye-Fiのアクセスポイントを選択する必要がある。周囲に無線LAN環境がなく、無線LANがオンの場合、Eye-Fi Mobiのアクセスポイントが立ち上がると、iOSは自動で接続してくれる。

 Eye-Fi Mobiのアクセスポイントに接続してEye-Fiアプリを立ち上げれば、そのまま画像の転送を開始する。いったん起動すれば、Eye-Fiアプリがバックグラウンドになっても画像を転送してくれる。Eye-Fiのアクセスポイントが起動すると、2分間は動作し続けるので、その間に撮影すると次々と画像を転送する。

 Androidの場合、無線LANの設定を変更できるため、すでに無線LANのアクセスポイントに接続した状態でも、Eye-Fiアプリが自動的に接続を切り替え、Eye-Fi Mobiのアクセスポイントに接続してくれる。Android端末の無線LANがオフの場合、Eye-Fiアプリからオンにすることも可能だ。あとは自動で画像を転送してくれる。

 このように、アプリのインストールとパッケージに記載する10ケタの英数字を入力してしまえば、あとは非常に簡単に設定が行え、すぐに撮影と転送が行える。これまでの、Eye-Fiと比べて、これは大きな進化といってもいい。

 最近はスマートフォンのカメラで撮影するユーザーも多いが、デジタルカメラでないと撮影できないシーンもあるし、一眼カメラで高度な撮影をしたいユーザーもいる。Eye-Fi Mobiを使えば、そうした画像をスマートフォンやタブレットに簡単に転送し、SNSへの投稿などで利用できる。ここまで簡単なら、気分的にはスマートフォンのカメラと同様に使いこなせる感覚だ。

Eye-Fi Mobiで画像転送タイムトライアル

 OM-D E-P5にEye-Fi Mobiカードを入れて、自宅アクセスポイントと接続したAndroidデバイスに設定を行った上で検証した。撮影後8〜10秒程度でカメラのファインダーでEye-Fiカードアクセスマークが点灯、撮影後15〜20秒ほどでAndroid端末の無線LAN接続がEye-Fiのアクセスポイントに接続を切り替えて画像の転送が開始した。それから10秒以内に画像転送も終了している。

 複数回繰り返しても、結果は同じぐらいで、全体として1分かからない程度だろう。iOS端末の場合は、さらに無線LANの操作が必要な場合があるので、その場合はちょっと手間を感じるが、ほかの無線LAN アクセスポイントにつながず、撮影するときは無線LANをあらかじめオンにしておけばいいだろう。


 Eye-Fi Mobiカードは、ダイレクトモード専用のため、Eye-Fi Viewに転送したり、PCに転送したりする機能はない。スマートフォンやタブレットに転送して利用するためのカードだ。いったん転送したら、転送先のデバイスからTwitterに投稿したり、PCに保存したりすることになる。iOSの場合はカメラロール、Androidの場合はEye-Fiフォルダに保存されるので、あとは自由に活用すればいい。

 画像をPCで管理しているユーザーであれば、Eye-Fi Pro X2が便利に使えるはずだ。普段はダイレクトモードでもいいが、Eye-Fi Viewを使えば、カメラからメディアカードを取り出したり、ケーブルにつながなくても、自動でPCに画像を転送できる。

 なお、すでに別のEye-FiカードでEye-Fiアカウントを登録して、Eye-Fi Mobiを追加する場合は、Eye-Fi View機能が利用できるため、スマートフォンに転送した画像をそのままPCなどに転送することが可能だ。逆に、Eye-Fi Mobiを購入してからEye-Fi Pro X2を購入してアカウント登録をする場合、いったんアプリを削除して再インストールし、Eye-Fi Pro X2を登録してからEye-Fi Mobiを追加する必要がある。

Eye-Fi Pro X2を登録したEye-Fiアプリ(Android版)では、端末の位置情報を使って撮影場所を記録できる。Eye-Fi Mobiでは、位置情報の転送ができない。GPS機能付のデジタルカメラでも同様のことができるが、位置情報の取得が高速なスマートフォンが便利だ(写真=左)。アカウントを作成した上で、改めてEye-Fi Mobiの登録を行うことも可能(写真=右)

 ただ、Eye-Fi Mobiでも、iOSのフォトストリームで転送したり、AndroidアプリからDropboxなどに転送したりすれば、Eye-Fi Pro X2と同様の作業も可能なので、まずは、Eye-Fi Mobiで画像転送の便利さを知り、その後必要であればEye-Fi Pro X2へのバージョンアップを検討してもいいだろう。

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