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» 2013年09月25日 07時00分 公開

荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ:シンプルなまま画質が向上、楽しさも加わった「iPhone 5s」のカメラ (2/4)

[荻窪圭,ITmedia]

3)逆光時の例のアレは?

 レンズ性能も大事。iPhone 5のときは、逆光で撮ったとき、条件によって派手にハイライト部が紫色になるなど、ダメなとこがあった。あれは直ったか。レンズが変わったのだからよくなったに違いない、と思って逆光的条件でテストである。

 iPhone 5を手にあれこれ角度を変えながら「一番紫がヒドくなるとこで撮影」。続いてiPhone 5sで同じ条件で撮影。

 その結果がこれ。

photophoto 左がiPhone 5、右がiPhone 5sで撮影したもの

 例の紫現象はほぼ出ません。よかった。

 さらにもう1つ衝撃的な結果が。

photophoto 左がiPhone 5、右がiPhone 5sで撮影したもの

 上の例は右上のちょっとはずれたとこに太陽が出ているときのケース。この差はでかい。ちなみにこれは普通のデジカメでも苦手とするシチュエーションで、特にiPhone 5がひどいってわけじゃない。むしろ、iPhone 5sのレンズががんばっていると解釈すべきでしょう。

 あらゆる条件で試したわけじゃないので断言はしないけど、5sの方が確実に良さげです。

4)人を撮りつつ暗所撮影性能もチェックしてみる

 次なる被写体は「人」。明るい場所と暗い場所で……暗い場所ではもちろんライトも使って撮り比べてみた。

 まずは明るい室内と曇天の屋外。どちらもHDRはオン。AFは顔検出を利用(つまりタッチAFは使ってない)。

photophoto 左がiPhone 5、右がiPhone 5sで撮影したもの
photophoto 左がiPhone 5、右がiPhone 5sで撮影したもの

 iPhone 5sの方が顔がちょっと明るく写っているのが分かるかと思う。これはよい感じ。

 次は暗いところ。ライトを「自動」にして、かなり暗い場所で撮ったのだけど、iPhone 5sは光ってくれませんでした。なんとまあ。かなり暗い場所じゃないと自動では光らないようで、よほど高感度に自信があるのか。

 まずはフォトライトオフの方。

photophoto iPhone 5 1/15秒 ISO2000(写真=左)。iPhone 5s 1/15秒 ISO2500(写真=右)

 このくらい暗い場所なら自動で光れよ、と思いつつ、ノーフラッシュで撮ったのを見比べてみると、iPhone 5sで撮った方がISO感度が上がっているのにノイズが少ない。見事「iPhone 5sの方が暗所に強い」という結果に。思ったより差が出た。撮像素子が大きくなったのはダテじゃなかったのだ。

 続いて強制発光させて撮影。

photophoto 左がiPhone 5、右がiPhone 5sで撮影したもの

 iPhone 5sの方が微妙に肌色がよく出ている。

 続いて、白熱光系の暗めの室内で同じように撮り比べてみた。

photophoto 左がiPhone 5、右がiPhone 5sで撮影したもの

 おお。肌色が全然違う。iPhone 5sは2つのLEDライトを装備しているのだが、1つは従来通りの「白」。それだけだと青白いので、もう1つ「アンバー」(要するにオレンジ色。ちょっと赤みのある色)のLEDを積んでいて、両方をミックスさせて「光の色」を調整するのだ。

 実のところ、今までも2つのLEDを搭載するスマホはあったけど、どれも「2つにして光量を上げる」ためだったのだよね。そこを「2つの色を変えて、色を調整する」ために使うとか、よいアイデアであります。これはすばらしい。

 で、まとめると、iPhone 5sの方が少し画角が広くなり、暗所撮影でのクオリティが上がり、フォトライトの光の色もナチュラルになり、逆光に強くなった(これは直ってもらわないと困るところだったけど)。

 画素数が同じでも、カメラが進化すればこれだけの違いが出るのだ。

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