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» 2013年09月25日 07時00分 公開

荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ:シンプルなまま画質が向上、楽しさも加わった「iPhone 5s」のカメラ (3/4)

[荻窪圭,ITmedia]

iPhone 5sならではの高速連写とスローモーション動画

photo コントロールセンターの右下にもカメラアイコンがある

 iPhone 5sではカメラのユーザーインタフェースががらっと変わった。いや、変わったのはiOS 7なので、旧モデルでもOSをアップデートすれば同じになる。

 カメラの起動も、ロック画面からの起動、アプリをタップしての起動に、「コントロールセンター」からの起動が加わった。コントロールセンターはアプリ利用時でも引っ張り出せるので、ほかの作業をしててもすぐカメラを呼び出せる。

 iPhone 5で問題になった視野率が100%じゃない問題も解決しているし、HDRのオンオフもワンタッチになった。詳しくはこちらを。→第26回 iOS7でカメラ機能のどこが変わったか

 で、ユーザー的に大きく変わったのが撮影のタイミング。iOS6までは「カメラボタンから指を離した瞬間」に撮影されたので、カメラボタンに指を当てたままタイミング良く離すことで撮影の瞬間をコントロールできたが、iOS7からはそれができない。

 長押しすると自動的に「連写」が始まるのだ。iPhoneに「連写機能」(バースト)がついたのだが、それは連写モードを選ぶのではなく、カメラボタンの長押しでスタートするのである。

 指を離すタイミングで撮るクセがついている人は要注意。

1)iPhone 5sの5つの撮影モード

 従来のiPhone(iOS)は静止画と動画をスイッチで切り替えるほか、メニューからパノラマ機能を呼び出すという、いささかスマートじゃない撮影モード切替方法となっていた。iOS7からは撮影モードを左右のスワイプで切り替えるよう変更された。これは簡単。

photo プレビューの下に「スローモーション・ビデオ・写真・スクエア・パノラマ」と5つ用意されていて左右のスワイプで切り替える。撮影は白いボタン。動画の時はボタンが赤くなり、スローモーション動画の時はボタンの周りにぎざぎざが付く

 さらに撮影モードが増え、iPhone 5sでは5種類となった。従来通りの「写真」と「ビデオ」、「パノラマ」に加え、正方形フォーマットで写真を撮る「スクエア」、そして「スローモーションビデオ」。これらをフリックで切り替えて楽しむ。

 「パノラマ」は従来通り、変わらず。

photo パノラマは基本的に同じだが、前モデルより露出が安定している感じ

 「スクエア」はInstagramなど正方形写真サイトの隆盛に合わせて登場したもので、文字通り正方形の写真を撮れる。

photo 正方形写真を最初から撮れれば、正方形写真系サイトへのアップも簡単

 「写真」や「スクエア」は自動手ブレ補正機能も持っている。裏でこっそり4枚連写してブレが少ない画像を作り出すというもの。この機能は自動で勝手に働くのでオンオフを見比べることはできないけど、実際に撮ってみると、iPhone 5のときよりブレた写真が少なくなっているという実感はある。

photophoto フルーツのマスカルポーネなんとか(すまん、名前を忘れた)(写真=左)。夜の写真もOK(写真=右)
photo 暗い階段。いい雰囲気で撮れた

 そして「連写」は前述したように独立した撮影モードではなく、「写真」や「スクエア」時にカメラボタンを長押しすると自動的に働く。

2)秒10コマの超高速連写(バーストモード)

 「写真」や「スクエア」モードでカメラボタンを軽くタップすると1枚だけ撮影される。ボタンを押しっぱなしにすると、iPhoneが「これは連写だな」と判断して、バーストモードに切り替わり、秒10コマの連写を始める。

photo 高速連写が始まると、右に撮影枚数が数字で表示される。3桁あるので999枚まではいけるのか?

 本当に秒10コマ撮れているのか。どのタイミングで「バースト」が始まるのか。それにはストップウォッチを撮ってみるのが手っ取り早い。iPadのストップウォッチ画面を使い、ストップウォッチの開始とシャッターボタンを同時に押してみた。

photo 下の小さなサムネイルを見ると、最初の1枚にかかる時間、その後コンスタントに0.1秒ずつ撮れているのがよく分かる

 1枚目は0.28秒。これはシャッタータイムラグと思えばいい。2枚目は0.34秒。その後は測ったように0.1秒刻みで延々と撮影し続けるのである。

 この高速連写が扱いやすいのは2点。1つめは「フルサイズ」(つまり普通に静止画を撮ったときと同じ画像サイズ)で連写してくれること。超高速連写は可能だけど、そのとき画像サイズが小さくなるカメラもあるのだ。

 2つめは連写枚数。とりあえずスピードを一切落とさずに「116枚以上」は問題なく撮れた。もっとできるけど、100枚以上撮れたら文句はあるまいってことでそこで止めちゃった。まあ、無限連写に近い感じ。

 連写した写真はどう処理されるか。100枚連写した写真が、カメラロールにそのまま並んだら悲喜劇である、というかもはや連写テロ。

 そんなことはない。連写した写真はスタックされ(ひとまとめにされる)、そのうちiPhoneが勝手に選んだ1枚だけが表示される。だから再生時は「1枚」の写真にしか見えない。

photo 左上にある写真が重なったように見えるサムネイルが連写したもの

 で、それを開いて「よく使う項目」(この名前はいかがなものか、というか、ちょっとセンスなさすぎ)をタップすると、連写した写真が全部並んでおり、そこから気に入ったものをいくつでも選べるのである。

photo 「よく使う項目を選択」して、チェックを入れる

 そうすると選んだ写真だけがカメラロールに現れる。

photo チェックした写真がカメラロールに現れる

 これは便利。まあ、iPhone内にはオリジナルの写真がたまっていくので、連写機能を使いすぎると、どんどんストレージの残り容量が減っていくので注意。

 電車のような「うごきもの」以外にも、表情がころころ変わる瞬間の人を撮っても後から一番いい表情を選べるし、目をつぶっちゃっても後からつぶっていないカットを探せるし、動き回るペットを撮るとき、連写すればブレていない完璧な瞬間を撮れるかも、のように連写が有効なシーンは意外に多いモノ。

 連写して後から一番いいものを複数選べるのでつかいでがある。

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