8Mで記録するメリットのひとつに、デジタルズームがよく挙げられる。デジタルズームは撮った写真の中央部を拡大処理して大きく見せるため、ディテールの劣化は避けられないが、元画像が大きければ、中央部の8M部分を切り出すだけで済むので劣化しないからだ。
というわけで、デジタルズーム対決。まずZ1でデジタルズーム。2本指でしゅっとピンチ操作してもいいけど、カメラアプリでは側面の音量調節スイッチがズームボタンになるので、そっちを使う方が簡単。
5sの方は、Z1と画角がほぼ同じになるようにデジタルズームをかけて撮ってみた。20Mから中央の8M部分を切り出したZ1と、8Mから中央部を拡大した5sの違いはどのくらい出るか。
思ったより差が出なかったなというのが正直なところ。デジタルズームをかけていない写真に比べるとディテールが実に甘い。
ほかの写真も見てみる。いずれにせよ、デジタルズームしていないときのしゃきっとしたディテールに比べると甘さが目立つ。
ただ、同じ撮像素子を使ったコンデジでも等倍でちゃんと見るとエッジがもやっとしてるわけで、個人的にはこのサイズの撮像素子やレンズに20Mはオーバースペックだろうと思っております。
明るい場所での作例が続いたので、後半は室内や夜景シリーズ。
まずはランチ。5sの方が明るめに撮れた。カメラのクセの差か、Z1は皿の白さにひっぱられちゃった感じ。料理モードでも撮ってみた。
次は人物。撮影シーンによって写りが全然違うので、シチュエーション別に何パターンか行きます。明るい室内では、iPhoneの方がやや温かみがあって肌色もきれいに明るく出ている。一般的にソニーのカメラは顔が明るく写るようコントロールしてくるので、ちょっと意外な結果。
同じ場所で美肌モードでも撮ってみた。プリクラっぽく肌がつやつやになっていて面白い。
お次は屋外。といっても雨だったので暗い場所と言って差し支えないです。今度はZ1の方が顔が明るくきれいに写っていていい感じ。全体を見て露出を決めたという写りだ。写真的には5sの方がナチュラルだけど、人物を撮るときは顔がよく分かるように写ってほしいわけで、Z1はその効果が出てる。
さらに暗い室内。5sはかなり暗くならないとライトは自動発光しないが、Z1はちょっと暗くなっただけですぐ光る。光るタイミングがデジカメっぽい。今回のシチュエーションでは、発光をオートにした場合、Z1は発光し、5sは発光しなかった。
5sの方がライトに頼った露出になっていて背景が暗くなってること、Z1は暗いと積極的にISO感度を上げるのでその分ノイズが出るということ、暗いと顔検出しててもAFがあやしくなるねということ。そんな感じです。
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