本田技研工業の米国法人American Hondaは12月3日(現地時間)、米AppleのiPhoneと自動車のダッシュボードを連係させるシステム「Honda Display Audio」と「HondaLink」を発表した。4日に米国で発売するCivic(シビック)2014年モデルに搭載する。
Display Audio Interfaceは、Civicのダッシュボードに組み込まれる7インチのタッチ対応ディスプレイと(車載コンピュータにプリインストールされた)アプリで構成される。
HondaLinkは、スマートフォン上のアプリをDisplay Audio Interfaceにミラーリングするためのシステムだ。現段階では対応するスマートフォンはiPhone(iPhone 5/5s/5c)のみだが、来年にも米GoogleのAndroidとの連係も可能にする計画という。
Display Audio Interfaceには連絡先、メディアプレーヤー、ナビゲーションの他、Pandoraなどのアプリもプリインストールされている。連絡先やメディアプレーヤーのデータは、USBケーブルで接続したiPhoneのものを転送できる。
今年の1月に発表した「Siri」をハンズフリーで利用するための「Siri Eyes Free」機能も搭載しており、ハンドルにある「TALK」ボタンを押しながら音声で命令すれば、BluetoothでペアリングしたiPhoneのSiriが起動し、Siriの回答はダッシュボードに表示される。
同社はまた、HondaLinkで利用できる4本のiPhoneアプリ、「HondaLink App Launcher」「HondaLink Aha」「HondaLink Connect」(以上は無料)「HondaLink Navigation NA」(59.99ドル)をApp Storeで公開した。App LauncherはHondaLink対応のアプリを探し、起動するためのアプリ。Ahaはニュースや音楽、FacebookやTwitterの投稿をダッシュボードに表示するクラウドベースのサービスを利用するためのアプリ。Connectは自動車の状態確認や近くの人気スポット表示などのアプリ。Nvigation NAはクラウドベースのナビゲーションアプリ。フィンランドNokiaのHEREのデータを採用している。
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