iPhoneでVoLTEは使える? 料金は?――「au VoLTE」の“ここ”が知りたい(1/2 ページ)

» 2014年10月27日 20時46分 公開
[田中聡,ITmedia]

 LTEネットワーク上で音声通話ができる「VoLTE」を、KDDIが「au VoLTE」として、12月上旬から提供する。VoLTEはすでにNTTドコモが6月から提供しており、国内ではKDDIが2社目となる(ソフトバンクモバイルも、AQUOS CRYSTALとAQUOS CRYSTAL XでVoLTEを提供する予定)。au VoLTEでは何ができるのか? ドコモ向けとの違いは? 対応機種は? など、気になるポイントを一問一答式でチェックしていく。

そもそもVoLTEとは? 何がメリット?

 VoLTEとは「Voice over LTE」の略称。回線交換式と違い、LTEネットワーク上のパケット通信で音声通話を実現する。

 VoLTEは回線交換と比べて音声周波数帯域が50Hz〜7kHzと広く、特に高音域がクリアに聞こえるようになる。また音声パケットの優先制御をすることで、VoIPアプリと比べても、安定した通話が可能になる。

 さらに、従来のLTEスマートフォンで通話をする際は「CSフォールバック」という仕組みを使ってLTEから3Gに接続を切り替える必要があるが、VoLTEではネットワークの切り替えが不要になるので、スピーディに発着信できるようになる。

 KDDIが従来の音声通話で使用している通信規格「CDMA2000」では、ドコモとソフトバンクが採用している「W-CDMA」と異なり、音声通話とデータ通信を同時に行えない仕様になっているが、VoLTEではこの制限がなくなる。Webサイトを閲覧しながら、メール送受信しながら、通話をすることができる。

photo 「au VoLTE」の特徴

対応機種は? Xperia Z3やGALAXY Note Edgeでも使える?

 au VoLTEの対応機種は、現時点では12月上旬の発売を予定している「isai VL」と「URBANO(V01)」の2機種のみ。同じく2014年冬モデルとして発売中の「Xperia Z3」と「GALAXY Note Edge」はVoLTEをサポートしない。またKDDIによると、既存のAndroidスマホについても、今後ソフトウェアアップデートでVoLTEに対応させる予定はないとのこと。

photophoto au VoLTE対応の「isai VL」(写真=左)と「URBANO」(写真=右)

iPhone 6/6 Plusでもau VoLTEを利用できる?

 「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」は、仕様としてはVoLTEをサポートしているが、au VoLTEに対応するかは未定。10月27日の発表会で、KDDIの田中社長は「iPhoneのVoLTEはいつかは対応するのではと思っているが、具体的なことは言えない」としている。au独自の「シンクコール」と「ボイスパーティー」に対応するかも未定。

どうやって利用する?

 VoLTEの通話は従来どおりダイヤルキーパッドやアドレス帳から行う。au VoLTE対応機種と接続して高音質通話が可能になると、「HD」というピクトアイコンが表れる。なお、au VoLTEに対応するisai VLとURBANOは、国内での3Gをサポートしておらず、国内での通話はLTEでのみ行う(国際ローミングでは3Gを利用できる)。

photophoto VoLTEの通話画面(写真=左)。高音質通話中は、左上に「HD」のピクトアイコンが出る(写真=右)

相手がau VoLTE対応機種でないと高音質通話はできない?

 通話する端末の一方だけがVoLTE対応機の場合、高音質通話は利用できない。VoLTEの高品質な通話を利用するには、発着信の両方がau VoLTEに対応している必要がある。

au VoLTEならではの機能は?

 ドコモのVoLTEでは提供していないauならではの機能は「シンクコール」と「ボイスパーティー」の2つ。

photo 「シンクコール」について

 シンクコールは、「基本機能」と「シンク機能」に分けられる。基本機能では、ブラウザやアプリなど、ほかの画面を表示させながら電話に出ることができる。操作中に着信をしても、強制的に着信画面に切り替わらないのがうれしい。通常の受話とスピーカーでの受話に切り替えられるほか、通話中はメニューが最小化され、受話器の丸型アイコンをタップすると、受話、スピーカー受話、終話を選べるメニューが表れる。この基本機能はau VoLTE対応機種にプリセットされており、特別な設定は不要だ。

photo 右が発信側、左が着信側

 シンク機能では、表示中の画面を通話相手と共有でき、「画面シンク」「カメラシンク」「位置シンク」「手書きシンク」の4つの機能が使える。

 画面シンクでは、Web画面やYouTubeの動画などを音声も含めて相手の画面にそのまま表示させられる。「この動画見て。面白いよ!」といったときに手軽に共有できるわけだ。KDDI担当者によると、転送する画像や動画の解像度、ビットレートは未定だが、YouTubeの高画質動画などをそのまま同期するのではなく、トラフィックへの負荷を考えると、ある程度圧縮する形になるとのこと。なお、画面シンクではワンセグとフルセグの画面は共有できないが、ほかの画面は全て共有できる。

photophotophoto au VoLTE対応機種の通話中は、画面に丸型の受話器アイコンが出る。通常の通話中は緑色、スピーカーでの通話中は青色のアイコンとなる(写真=左)。アイコンをタップすると、メニューが表れる。このときは通常の通話中なので、スピーカーONか終話のアイコンが出る。また、下部にはシンク機能を利用するためのアイコンが表れる(写真=中)。「画面シンク」をタップすると、相手の画面に承認を得るための通知が表れる(写真=右)
photo YouTubeの画面を共有中。通話はスピーカーフォンとなる

 カメラシンクは、自分か相手のカメラが映した画面を共有できる機能。旅行中の景色を楽しんだり、買い物の商品を確認したりといったシーンで役に立ちそうだ。メインカメラとアウトカメラを切り替えることもできる。

photo メインカメラで映したものを共有中

 位置シンクは、お互いの位置情報をリアルタイムに共有でき、待ち合わせなどの確認で役に立つ。手書きシンクでは、画面に書いた文字や絵を共有できる。画面シンク中に見ているWebサイトで強調したいところに線を引く、といった使い方が想定される。

photophoto 位置シンク(写真=左)と手書きシンク(写真=右)のイメージ画面

 なお、シンク機能の4つは、2015年2月以降の提供を予定している。いずれも利用する際にはデータ通信料が発生するので、長時間の利用には注意したい。また、シンク機能はLTEのフルスピードでの利用を想定しており、当月の通信容量を使い切った後に128kbpsに制限された状態での利用は「厳しいだろう」(KDDI担当者)とのこと。シンク機能の利用中はスピーカーフォンとなる。

 ボイスパーティーは、最大30人で同時に通話ができるオプションサービス。VoLTE非対応のau端末や他社の端末も追加できる。月額300円(税別、以下同)で、発信者には通話先に応じた通話料(人数分)が課金される。12月初旬から利用できる。

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